第8話

「春!!本当にどうしたの?つかこんな状態になるまでお兄さんはどうしてたの?」


夏は兄とも交流があった。そして兄は春にとってとても優しい兄であり、だからこそ、この1週間は兄がついてるから大丈夫だと思っていた。


「・・・お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・」


春は泣き続ける。


「お兄ちゃん、お兄ちゃん」


「だから、どうしたの?」


「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん」


「お兄ちゃんと一体何があったの?」


「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん」


「教えてくれないと分からないよ」


「お兄ちゃん!!お兄ちゃん・・・」


夏は、全く答えてくれない、妹に戸惑う。まるでバグってしまった、薬でも打ったの人(見たことないけど)のような感じになっている。


夏は、春はお兄ちゃん大好きっ子過ぎて話題の半分以上が兄の話題だ。


そんな兄が大好きなのに・・・まさか亡くなったとか?


「春・・・お・・・お兄ちゃんは亡くなったの?」


「亡くなった。いやいやいやいやいだ、お兄ちゃんしないで死んじゃだめ、帰って来てお兄ちゃん、もう一度会いたいよ」


妹は発狂してしまった。


夏はそんな春にまた戸惑う。

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