第6話 月の道
ほの明るい月の道を
白々と続く道を
どこまでも歩こう
足下で微かな音を立てて
崩れる砂は よく見たら
白い骨の細かな残骸
黄泉路を照らす月もあるのだ
掌にはまだ
いつかつないだ君の温もり
暗闇はいつも何が潜むか分からず
真昼は明るすぎてものがよく見えない
だから ほの暗い月の道を
選んで僕は歩くのだ
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