第5話 怖い怖い
わかってる。
いつまでも『遅く来た反抗期?』を拗らせてる場合でもない。
解れよ、私。
もう老いてから、とうに経った父を。
赦せ。
父の、弱い心を解れ。
承認欲求を撫でてくれといわんばかりの気を発する父。
呆れずに、撫でてあげればいいだけのこと。
威丈高な態度に圧されなくていい。
それができたらなぁ。
そればかりは、まだ、こどもの頃のまま圧される。
何もできない自分を怖くなる。
怖い怖いがやってくる。
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