推しに向ける感情は何なのか

井上みなと

第1話 推しに向ける感情とは何なのか

 『推し』『推し活』という言葉が一般化する現在。

 改めて、推しとは何で、推しに向ける感情は何なのかについて考えてみたい。


 コトバンクで『推し』を検索すると<他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物>と出てくる。

 他の人にすすめたいのが推しなのか。

 しかし、『同担拒否』という言葉があるとおり、「推しは私のもの」という意識の人は他の人にすすめたいと思わないだろう。

 

『推し活』をコトバンクで検索すると<自分の好きな芸能人やスポーツ選手、キャラクターなどを応援する活動の総称>と出てくる。

 では『応援』とは違うのか。また、『好き』とは違うのか。


 X(Twitter)の坊主さんの大喜利ではたびたび、推しと好きについてのものがある。


「推しは前を向いてて欲しい、推しは幸せになって欲しい、推しは共有したい、推しは理想」

「好きは自分に振り向いて欲しい、好きは一緒に幸せになりたい、好きは独占したい、好きは現実」


 こんな感じの結果だったのを見た気がする。


 自分は概ねこの意見には賛成で、推しは現実の存在ではなく、理想の存在・遠い存在で、前を向いて頑張る姿を応援するというものだと思ってきた。

 

 今までの芸能界の推し、スポーツ界の推しならそうなのかもしれないが、現代ではネットがあり、配信者やネットの作家などが推しの人は、より推しが現実に近い存在になってきた。


 なんなら直接、配信やSNSであったりで話せる身近な存在の『推し』がいる場合も出てきた。推し側もファンに近づいてくることも増えた。


 その中で推しに向ける感情とは何なのか。

 つらつらと思ったことを書いていきたい。

 

 

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