クリエイトというスキルを授かったが無能と言われ追放されたけどスキルの熟練度を上げれば追加機能が追加されるみたいなので何でもできる万能大工さんになりました。
焼きいくら
プロローグという名の追放劇
「お前、このギルドから追放な」
そんな言葉がリーダーのギルバから言い放たれた。それは依頼を終わらせた後の夜のことだった。
「は!?なんでだよ、別に今回の依頼でやらかしたわけではないだろ!」
「違う、お前が無能だからだ。お前は何かこのギルドに貢献したことあるか?」
「あるにきまってるだろ!いろいろな家具を作ったり、魔物と戦ってるときにサポートしたりとかちゃんと貢献してるだろうが」
「それだけだろ?それに家具とかは依頼の報酬金を使って買えばいいし、お前のサポートなしでも魔物は倒せるぞ。それでもお前は貢献してるとでもいうのか?」
「.....」
確かにそうだ。俺のスキル『クリエイト』はただ物を作るしかできないゴミスキルだ。
「しょうがない、ここは多数決で決めよう。オルガとファナ、お前らはどう思う?」
「俺はギルバに賛成だな。役立たずはこのギルドにいらないぞ」
「私も賛成、無能と一緒にいると気分が悪くなる」
「満場一致で追放だな。あ、それと今回の報酬金はおいてけよ。ほぼ俺らが依頼をこなしたからな」
ああ、俺はもうこいつらのことは嫌いだ。この際徹底的に足を引っ張ってやる。
「....わかった。報酬金はおいてく。けど、俺が作った家具とかは全部もらっていくからな」
「ああ、いいぜ。お前の家具がなくたってなにも困りはしないからな。逆に清々する。回収業者でも頼んでおけw」
後に見ていろ。俺を追放したことを後悔させてやる。
「まあそういうことだ。お前は今日中に荷物をまとめて明日には出て行ってもらう」
「ああ。わかった」
俺はそれだけ言ってギルバ達のいる部屋を離れた。
◆
-----翌日
俺は昨日まとめた荷物を持って宿を出るとニヤニヤと笑っているギルバ数十人の野次馬みたいなやつらがいた。
「よう。最後だから見送りに来てやったぜw」
見送り何て嘘だ。ギルバの顔がそう言っている。まあ適当に流しとけばいいか。と思っていると、ギルバが深く息を吸ってこう言った。
「皆さん!こいつが俺らのギルド『餓狼』から追放された無能です!」
『おいおい、あいつ物を作るしかできないらしいぞw』
『マジで?本当に無能じゃんw』
最悪だ。まさかこんなにもクズな男なのか。追放したにもかかわらず、こんなことをしてくるのか...周りの野次馬たちは俺を笑うために来たのか。
「どうだ?俺の見送りは。豪勢な見送りだろうw」
「ああ、お前はここまでクズなんだとわかったよ。俺はこの村を離れる。お前達と一生合わないようなところまで行くつもりだからな」
「そうか。俺もおんなじ考えだ。二度と顔を見せるな無能が」
俺はクソみたいな見送りを後目に昨日から予約していた馬車に乗りこの村を離れた。
こんなに胸糞悪い思いは初めてだった。
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どうも皆さん焼きいくらです。私の処女作はどうだったでしょうか。面白いと思ってくれたなら星とハートとフォローをお願いします。そしてもうすぐ受験生なので投稿が遅れるかもしれませんが2日に1話は出そうと思ってますので暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。
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