第4話 守るべきものへの応援コメント
完結おめでとうございます。短編企画で締め切りも短い中、よく一万字ほどの作品を書けたものだなぁと。感心するばかりです。
あと2つ、お題が残ってますが、そちらはどうするのか。こちらは最小限の字数で済ませたいと思います。面白い作品でした。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
この作品は長編が終わった後に、隙間を埋めるために書いていたものです。お題が出てから、使えそうだと思ったので、大幅に手を加えました。
おかげで長編の方が厳しい状態です。
あと2つはお題次第です。アイディアのプロットを書きためてあるので、その延長線上で書けそうならチャレンジしますが、難しければ降参するつもりです。
今後も、よろしくお願いします。
第4話 守るべきものへの応援コメント
おお、思いっきりハードボイルドですね。明日乃さんの過去作にもこういうムードの小説は何作かあったと思うんですが、今回のこれはガチでこの世界に殴り込んでるという感じがします w。
第一話でムダにキャラの固有名詞を並べている感じがしました。あとで確認すると、その場限りのキャラが何人かいるのでこれは名無しでいいとして、それでもなお多い感じがするのは、一人ひとりフルネームで紹介しているからかなと思います。全員ファーストネームだけだと、だいぶん印象が変わるのではと思いますが。
第二話でミネルバと野口の対話をたっぷり入れて世界観の描写にウェイトを置くのはいいと思います。総じて全四話の配分は適切と言えるでしょう。第四話後半の畳み掛けるような顛末も、なかなかスリリングな短編らしくていいんですが、微妙にバタバタした感じもしました。もう一つ二つ説明が必要なところがある――というよりは、「守るべきものがあると、気付いたからだ」以下の展開が、伏線らしいところもなかったので、蛇足っぽく感じられるせいではないかと。この決め台詞をビターに重々しく仕上げたいのなら、第二話での二人の会話にビリーも加えて、難しい情勢分析もほどほどにして、三人でつかの間、他愛のない楽しいひとときを過ごした、というようなシーンを作っておくべきだったように思います。
あるいはいっそ、裏切り者の張本人が野口だったことにするか。こっちの方が少ない修正で済むようにも思いますが。
他人の書いた作品にあれこれ修正案を提案してしまうのは、いつもながら湾多の悪い癖です。でも今回はいつになく惜しさが切実、という感じがしました。点数で言えば89点とか、そういう位置ですね……あくまで湾多視点では、ですが。
ところで第三話での作戦案は、オリジナルでしょうか? 戦術案としてどれぐらいの内容なのかまでは私には分かりませんが、なんだかすっかりミリタリー小説の専門家になってきたなあという印象を受けました。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
地元住民との関係は葬儀のシーンに象徴させたのですが、もうすこし交流を描いて、〝裏切り〟の意味を複層化したかったのですが、1万字の中では、というより、三日前後の短時間では無理でした。
おっしゃる通り、欲張って、登場人物も増やしすぎました。
作戦案はオリジナルですが、戦力の分散というミスを犯しています。が、もともと少ない戦力なので、というより、本部からは見捨てられた、囮のような基地だったので、そこは深く追求しないことにしております。
海外をステージにした作品を書くのは難しいですね。景色は資料がいくらでもありますが、現地の人々の価値観や文化が理解できない。
とはいえ、ウクライナやガザのことを書こうとすると、それらに触れなければなりません。
無理やり日本にステージを移したのが『新世界計画』ですが、未来は未来で解説が増えてしまう。
まぁ、小説を書く以上、私小説以外、様々な制約を乗り越えないといけないわけですが……。
今後も率直な感想を、よろしくお願いします。