第18話 勉強会最終日に…
今日は勉強会の最終日だ。
昼に生徒会長とあんなことがあった為にマリーと顔を合わせた時にチクリと胸が痛んだ。
全ては僕の脇の甘さによる失敗だ。
経験の無い僕は生徒会長にいいように丸め込まれて
流されている。
次からは断固として断ろう…と思う。
「ぼ〜っとしてどうしたの?…悩み事?」
いかんいかんマリーに心配させては…
「いや、勉強会も今日で終わりだなと、思ってさ」
「そうね、振り返るとあっという間よね」
「確かにね、…テストが終わったらさっ、またデートしたいな、今度は二人っきりでさっ」
「うん、私もしたいな」
そう言いながら横に来たマリーを抱き寄せキスをした。
生徒会長とのディープキスが頭をよぎる、これが罪と罰の罰なんだな…。
マリーへの気持ちが強いほど罪の意識がのしかかる
優しく抱きしめられたキスにウットリとしている
マリーに思い切って舌を差し入れてみた。
一瞬マリーの肩がピクリと反応したが、嫌がる事もなく遠慮がちに舌先で答える。
そのうち僕の方が我慢出来なくなり、マリーの舌を絡め取り吸った。
マリー鼻を鳴らし悶え脱力した。
思う存分キスを堪能し、マリーを解放するとノボセたようにぼ~っとした後我に返って
「もう〜、皆んな来ちゃうでしょ」
と言ってクローゼットから何かを取り出し
「ちょっと待っててね」
そう言ってどこかに行ってしまった…?
結局、マリーはアズサ達と一緒に戻って来た。
いつも通りに勉強をしていると、アズサ達が真剣に
ノートを覗き込み下を向いている時にマリーが僕の耳元で小声で
「いきなりあんな事するイタズラっ子にはこうよ」
そう言って僕の耳をパクリと甘噛した。
「はうっ!?」
いきなり情けない声を上げた僕をアズサ達が不思議そうな顔で見ている。
「ごめん、ごめん、ヒカリが可愛くてワキつんしちゃったよ」
マリーがそう言うと
「ちょっと〜、ウチが珍しく真面目に勉強してるんだからイチャつくのはあとにしてよ〜」
アズサに抗議されてしまった。
勉強会が終り帰り支度をし始めると
「ヒカリはちょっと残ってね」
と居残りを言い渡された。
アズサ達が先に帰ったあと、マリーに説明された。
まず、ディープキスされたのは嫌じゃなかったし
むしろ嬉しかった。
ただ、マリーはとても感じ易いらしくあんまり激しくされると大変な事になってしまうらしい。
だから今日のようにすぐ後に人に会うとか、外出中とか状況を考えて欲しいと言われた。
「貴方も友達やヨソの人にココが大きくなっているのを見られたら恥ずかしいでしょ?」
そう言って僕のおティンティンを撫でられた。
「はひっ、よくわかりましたっ!」
ヒカリはまた一歩、大人になった。
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