一日目13:00 登別伊達時代村

 大手門をくぐりましたら、さっそく見えてきたのが商家街です。

 侍や武家娘、忍者の貸衣装で園内を一日歩けるサービスもございますが、いかがですか? 子どもだけでなく大人にも、とても人気があります。きっとマスターもお似合いになると思いますよ。

 「少し照れくさい」ですか……マスターは「おくゆかしい」ですね。では、このまま進んでまいりましょう。


 商家街では、和小物をはじめ、手裏剣や木刀などのオモチャも販売しております。時代村のマスコットキャラクター、ニャンまげのグッズもおすすめです。

 また商家街では、ラーメンや蕎麦などのお食事をすることもできますし、せんべいやお団子などの軽食は食べ歩きすることもできます。


 お団子が気になりますか? ちょうど「わらじ屋」の前にさしかかりますので、品物を見てみましょう。

 みたらし、ごまなど食べ慣れた味から、梅あんという変わり種も、とりそろえられております。代金の単位が「両」になっているのが、おもしろいですね。


 お団子を片手に、そぞろ歩いて参りましょう。商家街を抜けると、左手に町人長屋が見えてきました。ここでは江戸の町人の暮らしぶりを、うかがい知ることができます。


 伊達時代村を楽しむうえで欠かせないのが、入園料だけで観覧できるショーです。

 これから一番時間の近い演目は、かすみ屋敷での忍者ショーとなっております。

 お時間が近くなりましたらお知らせしますので、ゆっくりと展示をご覧になっていてください。



 忍者ショーはいかがでしたか? 役者たちの熱気が客席まで伝わってきましたね。

 ニンジャアクションが素晴らしいと、海外からの観光客にも人気です。

 お楽しみいただけたようなので、この後もショー見学を優先したスケジュールをご提案させていただきます。

 この後日本伝統文化劇場にて、客席を巻き込む絢爛豪華な花魁のショーがあり、さらに大江戸劇場では、侍たちのチャンバラもお楽しみいただけます。

 どちらもすぐ近くの建物ですので、ゆっくり園内を見学しながら移動してまいりましょう。



 登別市にあるのに、何故「伊達」時代村なのだろうと思われましたか?

 その答えは、前方に見えて参りました片倉小十郎屋敷にあります。

 片倉小十郎は、かの有名な独眼竜、伊達政宗の軍師です。その片倉小十郎の末裔が明治時代に開拓したのが、この登別という土地だと言われています。

 登別伊達時代村は、伊達政宗が統治した仙台藩ゆかりの建物を数多く再現しているのです。

 片倉小十郎屋敷では、武士の魂である刀剣について詳しく学ぶことができます。また、時代劇の撮影スタジオがありますので、こちらでの写真撮影もおすすめです。

 


 お土産のお買い忘れはございませんか。ここから約十分で本日のお宿がある登別温泉街へ到着いたします。

 広い園内を歩いたので少しお疲れになりましたか? チェックイン後すぐに大浴場をご利用いただけますよ。

 登別温泉の泉質は、筋肉や関節の痛みに効能があると言われていますので、ゆっくりと旅の疲れを癒していただけると思います。

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