第10話 恋と友情と孤独

『NANA』は恋と友情の物語である

と、それだけでは済まされない漫画だと思う


何と言うか、読み進めていくうちに、痛み苦しさが

ずーんと胸に重くのしかかってくる

1人1人が孤独と闘っている感じがする

それが自分が感じたことのある痛みや苦しさと重なって、胸がキュッとなるのである

だけどハチの明るさが救いになったり、ナナとハチの絡みが嬉しかったり

読んでいて泣いたり笑ったり、だ。


それにしても、出てくる登場人物はみんなハタチそこそこの若い子たちばかりなのに、今までの生きてきた環境や起きる事柄が壮絶すぎる!

たまに読んでいて

ハチよ、なぜ今そんな行動を取るんだ!

ナナ!もっと器用に生きてくれ!

と突っ込みたくなる展開も多いのだが、年齢を考えればそれも致し方ないと考えたりする


一応ジャンルでは少女漫画というくくりになると思うのだが、恋愛一色、お花畑でルンルンという感じはない(少女漫画に対しての偏見がヒドイ)

人の内面、ダークな部分がやたらリアルで、感情移入してしょうがない


休刊してからだいぶ経つが、新刊が出るのを今でも変わらず待ち続けている

どうかみんなが幸せになる結末でありますように・・!

と願わずにいられない



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