限界日記
徒開
6月2日
放課後。私は図書室で勉強をしていた。最近は、今後の進路のためにこの図書室で自習をしている。人もあまりいないし、とても静かで勉強にはうってつけの場所だ。
今日もいつものように自習していると、英玲奈が偶然、図書室に来た。彼女は私を見つけると、すぐにこっちに近づいて来た。内心、応援してくれたり、褒めてくれるのかなって思った。でも実際、英玲奈が話しかけてきた言葉は私の予想とは全然違かった。彼女は……
「なんで図書室で勉強してるの?」
と聞いてきたのだ。
私はショックだったが、その感情を言葉には出さず、笑顔で質問に答えた。すると今度は…
「何勉強してるの?」
と私が勉強していたノートを覗き込み、そのノートを(私がどんな風に勉強しているか気になるせいか)強引にページをめくったりしてきた。
あれ。「友達」って何だっけ?ーーー
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