事故

不運の事故で

楽に罰を受けたいと思う

自動車の

あの

力強いボンネットに

僕の背中が転がっていくと

心地のいい音が鳴るはずだ

しかしおかしなことに僕は

何を間違っても

重傷だけは負いたくない


おそらく、僕はただ

免罪符を求めているだけなのだ

同情と承認を求めているだけなのだ

僕の浅ましさを覆い隠すヴェール

生命の誤魔化しが

まるで先が明るかったかのような気を

不特定多数にばら撒くのを

あくまでこの目で見ていたいのだ

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