36位・「『PLUTO』」(アニメ)
Netflixよくやった!!!
浦沢直樹による手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる「地上最大のロボット」の回を原作としてリメイクした作品『PLUTO』。
これが面白くないわけがない。
あらすじは「ロボットが人類と共存している近未来を舞台に、刑事ロボットであるゲジヒトや少年ロボットのアトムたちが、次々と起こる奇妙な殺人事件の謎を追うSFアクション」
ロボットが人間の上位互換として描かれながら、しかしロボットを生み出した人間が権力を持っている。これはつまり、親(人間)と子供(ロボット)の話で、最後にアトムに心が芽生えたことで彼は親(大人?)としての責任を果たそうとする。
個人的に天馬博士が造った「99億人の人間の頭脳・思考・人格をトレースした完璧なるロボット」が目覚めない話が好きだった。情報を処理し続けるために目覚めないわけだけど、「偏った感情」を注入することで目覚めるのだと。そして、それが憎悪だ、と。
なぜ、愛情ではいけないのか。という疑問はあるが、舞城王太郎の「やさしナリン」から考えると、他人の愚かなおこないを愛によって許し続ける地獄が待っていると思うと、憎悪よりたちが悪そうだ。
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