79位・「かわうそ堀怪談見習い」柴崎友香

 夏までの僕はダブルワークで日々疲れていて、小説をゆっくり読む時間を作れずにいた。そんな中で、さすがに何か読みたいと思って、始発の電車の中で読める小説として柴崎友香を手に取った。


 あらすじは「恋愛小説家」という肩書に違和感を持った「わたし」が怪談を書くために取材を始める、というもの。

 日常を丹念に描く柴崎友香だからこそ描ける違和感や怖さは新鮮だった。とくに自分自身が過去に犯した加害性を忘れている、という恐怖は小説ならでは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る