81位・「嵐電」鈴木卓爾
「新映画論: ポストシネマ(渡邉大輔)」にて語られていた「ジョギング渡り鳥」を見たい! と思ったけれど、ネトフリにもアマプラにもない。
けど、監督で検索すると「嵐電」なる映画がヒット。
見るしかない。ということで視聴。
まず、嵐電とは「嵐山本線」のことで「京都府京都市下京区の四条大宮駅から右京区の嵐山駅までを結ぶ京福電気鉄道の軌道路線」とのこと。
その嵐電を舞台に「3組の男女の恋愛模様」を描いた作品。
3組の男女の中で「太秦撮影所にランチを届けた縁で、俳優に京都弁を指導することになったカフェ店員の女性」の話がとくに良かった。
演じることに対する自覚的な視点。告白のシーンをやり直す時の切迫感。映画自体が誰かが演じているものだと誰もが分かっている中で、映画内で再度同じシーンを別の場所で同じセリフを繰り返す意味はなんだろうか。
上手く言葉にできない重要な何かがそこにある気がする。
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