第8話:龍王族 ナーガラージャ シェナ・セイクリウス
南の城壁では今までの城壁とは違い、多くの赤黒い炎で形成された
あまりにも非常識な光景を見たグロリアは情緒が崩れ、笑い出した。
「あははは、あははは! ドラゴンがいる、たくさんだ! あははは!」
「あれは
「ふざけるな! どうみても、世界の終末じゃないか! 居るんだろ、この世紀末を救うお前たちの仲間が! 言えよ、教えろよ、さっさと終わらせろよ!」
「ついに自暴自棄になったわね。ほら、あの草原にいるから、着いてきなさい。」
キレたグロリアはエアノーラに連れられ、草原を見ると、そこには金髪のロングヘアーに黄金の瞳、黄金の龍角と龍尾、泣き黒子、豊満な胸を持つ清らかな女性が、白銀の刺繍で聖竜の衣裳をあしらった黄金の修道服のローブを着て、お淑やかに立っていた。
「あらあら、皆さん、お揃いで。ということは…リオスも、いますね。」
「ああ、いるぜ、シェナ。リオスはこの通り、ぐっすり眠っているぜ。」
お淑やかな少女、シェナはディムナに背負われたリオスを見るなり、彼に抱き着き、オウヒ同様に頬擦りをする。
「リオスはまた、高ランクの魔物の群れに向かって、特攻したわ。」
「あらあら、リオスったら。また、あんな無茶をして。でも、勇敢なのは偉いし、やんちゃなのは可愛いから、私は何度でも許しますよ。よしよし。」
シェナはリオスを頭を撫でた後、
「さぁ、私もリオスのように頑張りましょう。聖天龍たる我が誓う、愚かなる悪しき者どもに善心を施し、産まれ変わる導を与えんことを。
上空に眩くも、優しい白き極光が引き詰められ、
「キュッ、キュッ、キュアー。」
「あらあら、可愛い
それを見たグロリアは度胆を抜き、唖然した。
「あんな恐ろしい
「まぁ、どんな屈強な奴をあんな風に転生させるなんて、怖いけどね。」
シェナが
「★♪¥*=〒=#=<>=!」
「なんだあれは!?
「違う、私とは関係ない。あれは
「ふざけるな! SFじゃないんだぞ! これ、ファンタジーなんだぞ!」
メタ発言をして、またもやキレるグロリアを傍に、シェナは
「許せませんね、可愛い仔竜たちを怖がらせるなんて。」
シェナは
「聖天龍たる我が誓う、世界の理の外に来訪せし厄災に森羅万象さえも穿つ白き鉄槌を与えん、
指先から凄まじい空を覆い尽くすほどの極太な純白の光線を放ち、
「????????????????????」
「…きゅーーー!」
奇妙な断末魔を上げた
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