第13話「謎の依頼篇13 悪霊も恐るる青い炎」

 そこの使わない布とこれ、ここに山盛りくれない?

「えっいいけど…。」

 何?駄・目…? 

「〜ッ!!」

ーー何に遣うか聴かれないように先手は打った。

ほら、黙って早く渡して。

「んな、すげぇカツカツやらなくても…ほら、モア。コレでいいか?」

あぁ。


ーーさて、呪いを処理しようかな。

親指の爪で人差し指の先を引っ掻いて血で陣を描く。

届いた「それ」陣の上に置き「それ」に塩を1掴み。

指を鳴らして、炎が燃える赤紫色に勢い良く揺らめいて燃え尽きる。

ーーん?

燃え尽きた「それ」が黒い霧に変わっていった…。

「この呪いに手を出すな。お前を呪うぞ…。」

ーー''ッ。

が むっ

 忠実な奴。でも、そんな事したらその呪いより恐ろしい呪いを主にかけてやる。1度負けて、お前の主はその恐ろしさをよぉく知ってる。主に伝えに行くか、消滅かさぁ…選べ。

「消滅っ!?」 

ーー指を彈く。

手のひらの上で青い炎が揺れる。

「つ、伝えます…。」

ーーよくある仕掛け。

普通の奴はここでやめる。

でも…。

ざんね〜ん。

やめませ〜ん。

ーー哀れな奴…。

黒い霧は、慌てて出口を探して弾け飛んだ。

これで「それ」の「存在」がなくなった。

「それ」に関しての記憶、「それ」が引き起こした出来事が消え去る過去も未来も。

得た物、無くした物全てが闇に消えていく。 

上がる煙りと消えいく。

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