第10話「謎の依頼篇10 騎士の生誕祭(煌烈の皇帝 」

「これより、デュア・シュバリェルを始める!

ロヮイェ様より言葉が贈られる!

一同、圀に。

心と。

魂と。

命を捧げよっ!」

 カシャンッ

 カシャ 

 カシャ


「では、デュインマルクス様から…!」

「皆、合格おめでとう!

私もそうだったからわかるが、厳しい訓練もあっただろう。

ソレに堪えてまでディムになった。

自分を誇れ!!

1年目で不馴れな事もあるだろうが。

私もロヮイェになって間もない、お互い頑張って行こう!

そして、お前達は戦闘訓練を積んでココにいる訳だが。

ただの使い捨てのただの戦力じゃない。

この圀を豊かにする為の大事な糧だ。

だから、勝手に死ぬな。

必ず帰って来い。

ぁあ、話が長くなったっっっ。

と とにかく…ディムからシュバリェルに輝き、しっかり圀を守ってくれ!!」

「では、次に…。

ディユンマクベス様。」

これで、ディユンはデァナを。

オレは、トリスタンを公に誘える。

フフフ〜♪今日は楽しくなりそうだ。

どうすれば、アノ顔が見れるだろう…?

トリスタンは、光に当ると青く見えるノヮルの髪にジャアデェの目が美しいルジァ・ディアのディアラァ、シュバリェルでオレのァントヮアジュ。

小さい頃からずっとオレの言う無理に困りながら「仕方ない…。」と言って聞いてくれている。

そんな時、困り顔でヘラっと笑う。

そんな時の顔がオレは好きだ。

!!

そうだっ‼︎

「帝圀に繁栄あれっ!

ロヮイェにミカィル様のご加護を!」

 シャヮヮワン ガ キン

『『『『『「帝圀に繁栄あれっ!

ロヮイェにミカィル様のご加護を!」』』』』』

「さぁ、ロヮイェ様。今日はお祝いの日なんですから、浴びる様にお呑になって!!」

「ァ〜ハハハッ!」

「ハッハハハァ!マルクス様ァァアっ!」

「久しぶりだな!サンジム!ポスゥも。」

「フラレンスは、元気か?」

「ロゥテで新しいリディゥ育てています。」

「そうか〜!期待しているぞ!」

楽しい!

 ゴッゴクゴク

「ァ〜ハッハハハ!アレリもゲランでも誘ってダァジェしろっ。

ほぉらぁあっ行って来い!

ぁ、ゲラ〜ン!アレリとダァジェして来てくれ!」

「わっかりましたぁ!」

「はあ…はぃ。」

「楽しんでいるか?新人達!」 

「…!ロヮイェ様ッ!

ぁ あの。おれぇ、ディムになって良かったですぅ!!この圀のために頑張りますぅ!」

「わ 私も!」

「ぁ、あたしも!」

「ん!よろしく頼むぞ!」 

楽しい‼︎

 ゴクゴクゴクゴク

「ァ〜ハッハハハ!ダァジェして見せてくれ!」

「マルクス様、俺達のダァジェどうでしたか?」

「あぁ。カッコ良かったゾ!」

「ワハハ!カッコ良かったって!」

「マルクス様がダァジェしているお姿が見たいです!!」

「んん〜?!」

お楽しみの始まりだっ‼︎

楽しい‼︎!

 ゴッゴ ゴクゴクゴク

「おいっトリスタン、トリスタァァン?!」

「はぃ。」

楽しいっ‼︎‼︎

『『『『「ワァ、マルクス様ぁぁあっ!!!!!」』』』』

「トリスタン、ほら!ダァジェしよう。」

さぁ、アノ顔を見せてくれっ!

「なっこんな目立つ事しなくても!」

「駄目だ!

オレ達が目立たないとディユンは絶対怖気付く!」

そぉう!ソノ顔だ!好きな顔の一つだ!!

カシャン カシャ

バサッバサッ

パシンッ  

「次、派手に行くゾ!」

「ぇえ!

それは、無理ですよ!

練習も無しに!!」

「いいから!カッコ良くダァジェして魅せるから。

それ、行くゾっっ!」

「ヮッ…!」

カッコ良くダァジェして魅せて、すごい!カッコ良かったですぅって言わせてやる…‼︎

魅てろよ‼︎

「ァ〜ハッハハハ!」

クリン

バサッバササァ

クリ  

バササ…

「ハ…。」

ぅう…。

くぅっ、飲み過ぎたかな…見える物全てが歪んで見える…。

灯りに尾が付いている。

ルジァ、伸びる。

ジョヌ、伸びる。

ブル、伸びる…。

駄目だ。倒れるな、オレが倒れれば皆の大切な記念日が大変な事になってしまう‼︎

堪えろっっ‼︎

トリスタンをあまり心配させたくないっ。

ジャアデェの目が心配そうに見てる…。

あぁ、だからその顔やめろって…。

「デュイン様!?」

「な?

カッコ良かっただろ?」

「は…はぃ…。」

良かった…倒れるのかと思った。

大切な記念の日を台無しにしてしまうかと思った…。


「少し外に出てるよ。」

「はぃ。」

どうしてしまったんだ⁈オレは。

頭で中声がする…。

『別にお前ロヮイェじゃなくてもいい。』

『そうだ、お前じゃなくても。』

『…変われ、変われ。』

あぁ、また重苦しい「アレ」だ。

ここ数日のこの頭痛はなんだ⁈

まるで、ずっと誰かに頭を掴まれてる様だ…。


「デュイン様…大丈夫ですか?

少し飲み過ぎたのでは?」

「ああ、少しはしゃぎ過ぎた。」

…はぁ、楽しい日になるはずだったのに。

「なんだ?トリスタン。

気にせずに行って楽しんで来い!」

「いぃえ、お側におります。」

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