【裏側の世界】冬期''

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第1話「謎の依頼篇01 城での新年の祝宴」

「ぇ…ぇ。これより、ヴォン・ナニィ・ェン・ラヴェルを始めます。

ロヮイェ様からお言葉を頂きます。

では、デュインマルクス様お願いします。」


「皆、よく集まってくれた。 

遠方からもいるだろうな…。

このラヴェルは、この帝圀を支える様々な者達の交流の為行っている。 

この帝圀は、リオンヌ、ラメツト、シャルタル、ラビュタン、ュグド、この5国で1つの帝圀だ。皆、また新しい太陽が昇るまで、よろしく頼む。

楽しみだな…リオンヌは、良いポメルがたくさん採れるだろうな…シャルタルは暖かくなれば、いろんな物が捕れるだろう…ラビュタンは鉱石採掘に励んで欲しい…ラメットはビュアを渡り珍しい品を持ち帰ってくれるのを楽しみにしている…。

話が逸れたな…ン、ンン。とにかく、どの国も帝圀に良い品を捧げる様に。

共にこの帝圀を豊かにし、安全で住み良い圀にしていこう。」

「フフフ、まぁロヮイェ様たらっ…。」

「なんとも…好感を持てるな。」

デュインが心の声をただ漏れさせたおかげで場が和んだ…!

「では、ディユンマクベス様。」

ガッ キンッ

「気を引き締めよ。新しい太陽が昇った。

この帝圀は、5国の繋がりで成り立っている。

今日は4国の遠くから来た者も、多い事だろう。

今1度、繋がりを確かめて欲しい。

そして、「決して」ソノ繋がりを絶たぬように。以上だ。」

ぉおい!ディユン‼︎威嚇し過ぎだっ…‼︎

4国のお偉方々がすっかり縮こまってしまっているぞ…。

「ぁ…では、今夜は皆さん楽しんで下さい。」

「…私は挨拶まわりに行って来ますぅ…。」

はぁあぁ、「アノ時」が来てしまった…。

「しっかり頼むぞ〜!ディメットサマ〜!!」

 にやにや

…デュ、デュインめぇぇえ!

私がこの日が苦手なのを知ってるクセにィィイ!


「ハハハ!久しいな、ディメット!」

「あぁあ!キィスワィヤ様!

ご無沙汰しておりますぅ。ヴォン・ナニィ!」

「ハハハ!どうした?!

すっかり可愛いらしくなりよって、昔はあんなに尖っていたのに…××だったし、△△なんて時もあったぞぉ?」

 にまにま

「ハヮワ!やめて下さい!恥ずかしさで張り裂けそうです!」

この人はシャルタル国のディム。 

シャルタル国は森深い国なので、貿易以外で国外への出国は凄く珍しい。このたび、挨拶に来て下さったのだ。

ブルメルのァントヮアジュだったので、私もデュインもお世話になった。

ただソレを良い事に会うと必ず、からかってくるから苦手だ。

…ハァ。


「「ディメット様!!ヴォン・ナニィ!」」

「珍しいラァヌを仕入れましたよぉ!」

「私はメダシンを!」

「ハァ…私に売り込んでも無駄だぞ。」

「いぃえ!ディメット様に使っていただきたいのですぅ!」

「そうです!そして、効果のほどを試して!」

「国々で使っていただきたいのですぅ!」

あぁ、そう言う事か。

「今度な、今度。」

風の様にその場を去った。


「「ディメット様ぁ!ヴォン・ナニィ!!」」

「ヴォン・ナァニィ!美しいマドマァジュ達!」

「わたくしと踊って下さァい!」

「いいですよ。」

あぁ、愛想笑いが疲れる。

…だから、ラヴェルは苦手なんだ!!

でも、私はロヮイェのァントヮアジュである前に一人の騎ディム。

城で働くディムは、絶対参加。

「城で働いているディム」ってだけで大変なのに、「ロヮイェのァントヮアジュ」…こう言うラベェルの場では恰好の餌食。

リオンヌ、シャルタル、ラメット、ラビュタン4国からのお偉方々のお客…。

何かしら、商売に繋げたいラヌェットやメダシル。

気に入られようと寄ってくる女性達。

「次は…ぁあたくしと踊って下さい。」

「喜んで!」

愛 想 笑 い が…。

ソレにしても寒いなぁ…。

この時期ュグドは雪深い。

ラビュタン国よりは雪は少ないが。

もうカーヌ川は凍っているだろうか?

凍っていたら、いろんな店が出ているだろうな。

子供の頃に1度、先生にデュインとディユンと3人で連れて行ってもらった事があるけど、楽しかったなぁ‼︎

すごくキラキラしていて。

その年頃には、珍しい物がたくさん売ってたんだ‼︎

美味しい食べ物も‼︎

「ディメット様ぁ?どうされたのです?お考え事ですかぁ?」

「あぁ、すみません!」

疲 れ た。

早く終わってくれぇえ‼︎

「ディ…!ディメット様、次は、ゎゎわたくしとも踊って頂けますか?」

「光栄なお誘いですが…踊ってばかりでは、他の方にご挨拶が出来ません。」

もうっコレ以上無理だぁ‼︎

「そ!そうですわょね…。」

「またお会いできたら…美しいマドマァジュ。」

ハァ…愛想笑いからは解放された。 


けど。

私には、心配な事がある。

でも、立場上ソノ問題を公には出来ない。

何か…密かに調べる方法はないだろうか…

「…ええ、凄いんですよ。私のデュッティ〜は…。

どんな問題でも解決してしまうんです…ホホホォ!」

んんん‼︎今の話は⁈

この人は確か…メダシィナ・ダントン⁈

帝圀1番のェキュリェル・メダシィナと言われている人だ。

そして、二代前のロヮイェよりェトヮンテを与えられた。

いろんな国でメダシィナの育成に努めてくれている。

「ダントン?今の話は…?」

「ぉおや、これはこれは。

ディメット様…ご興味がお有りで?

お困り事があるのですね…なら、ココに手紙を送ってみると良いですよ。

私のデュッティ〜がなんでも解決しますよ!」

『口外する事はない。おすすめです。』

やったァア‼︎思ってもいない所でやっと調べる方法を掴んだぞ。

でも、ダントンが信じていても…私は、簡単にはいかない。

作戦を立てなければ…。

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