前のエピソード――第6話　火と氷の十字路

アリアがパイラの不安定な地形の奥深くへと進むにつれ、地鳴りは激しさを増し、彼女自身の内的な動揺と共鳴していた。深紅と金色のタペストリーのような空は、彼女の燃えるような決意を映し出しているようだった。彼女は、曲がりくねった溶岩の流れに遭遇した。

アリアはパイラで、大地の揺れを感じながら落ち着かない地形を進んでいた。「これらのサインは、私を導き、前へと促している」

彼女は曲がりくねった溶岩の流れを進み、その道は困難であると同時に魅力的だった。その声は挑戦と尊敬が入り混じっていた。

氷に覆われたグラシアを横断するカエルムは、独自の試練に直面した。吹雪はさらに激しくなり、彼の足元の氷は、それ自体が生命を持っているかのように脈打っていた。

「私を試しているのか」彼は風に向かって叫んだ。

しかし、吹きすさぶ風と容赦ない寒さの中で、彼は明晰さと強さを見出した。氷を意のままに操り、シェルターを作り、危険な裂け目に橋をかけた。

「この先、何が待ち受けていようとも、私は準備ができているぞ」

裂け目に橋をかけようとしたとき、カエルムは氷の中に炎のゆらめきに気づき、立ち止まった。「氷の中に炎？　火が？　彼女か？　これは君の仕業か？」彼は考え込み、彼の中でつながりの感覚が芽生えた。」

アリアもカエルムも、それぞれの世界の異変を感じ取り、運命が絡み合っていることを知った。アリアは囁き、溶岩の中に温もりを感じた。「氷の守護神、あなたが近くにいるのを感じるわ」

氷の中の燃えるような鼓動を見たカエルムは、こう囁き返した。「炎の守護神、あなたの炎はここ、グラシアの中心にも届いている」

アリアとカエルムはそれぞれの領域で、より多くの異変に気づき始めた。自分たちの世界のバランスが崩れているだけでなく、積極的に互いに手を差し伸べている兆候だった。アリアは、溶岩の中に暖かい泉が湧き出しているのを見つけた。カエラムは氷の中に炎が揺らめき、凍てつくような静寂の中に燃えるような鼓動を発見した。これらの兆候は彼らの決意を固め、旅が重大な岐路に立たされようとしていることを感じさせた。

それぞれの国境に近づくにつれ、その兆候はより顕著になっていった。後に「エレメンツの日食」として知られるようになる前夜、アリアとカエルムは燃えるような赤と氷のような青が渦巻く空を見つめた。火と氷の間の暗黙のコミュニケーションが、二人を前へと促しているのだ。

夜明けとともに、ふたりは旅の最終行程に出発した。それぞれが、相手と出会い、運命に立ち向かう時が迫っていることを知っていたからだ。「エレメンツの日食」は単なる天体の出来事ではなく、彼らの人生が永遠に変わる瞬間だった。

エレメンツの日食の前夜、二人は赤と青のキャンバスのような空を見つめた。「明日、すべてが変わる」アリアは希望と決意が入り混じった声で言った。

同じ空を見ていたカエラムは、言葉にならない絆を感じた。「今行くよ。僕たちの運命が待っている」彼は誓った。

夜が明け、ふたりは旅の最終行程に乗り出した。ふたりの人生を永遠に変える出会いを待ち望みながら、心と心はひとつになった。