第48詩「あかね空」ほのぼの

 あかね色の空に

 鳥が一羽とんでゆく

 私はまんじゅしゃげを

 つんでは歩みをとめる


 ほおずきの実 ころがして

 思うのは里のこと

 甘くあかくすんだ 故郷こきょうの空だよ


 あかね色の空に

 鳥が一羽とんでゆく

 私はすすき野原を

 遊び場にしていた


 胸にともるのは

 やさしい家族たち


 忘れられない おさなごの思い出よ

 なつかしいふるさとに

 帰ろう 帰ろう




 曼珠沙華まんじゅしゃげ(彼岸花)に毒があることを知らなかった頃の詩です。


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