旧:転生ハイファンタジー~ローファンタジーの世界で世界救うために自分犠牲にしたらハイファンタジーの世界に転生しちゃったので能力二つでまた世界救っちゃいます~

あつかち

プロローグ ローファンタジーの終わり

「さて、追い詰めたぞ。魔王」


「くそ、やるな」


俺は今、この世界を滅ぼそうとしている魔王と戦っている。

この世界はほとんどの人が能力を持ってないし、存在すら知らない。いわばローファンタジーの世界だ。

そんな世界の中俺は能力を持って生まれ、その能力で魔王を倒そうとしている。


「貴様、何という?」


「前野 世界だ」


「ほう、いい名だな」


「もうお前は終わりだ。決着をつけてやる」


「それはどうかな?」


「どういうことだ?」


「たしかにお前の能力、自身の追ったダメージを力に変換する能力は強力だ。こちらもうかつに攻撃できないし、自傷すれば自ら能力を発動できる。しかし、こちらが本気の一撃を出したらどうかな?」


「まさか?」


「ああそうだ。本来は地球を破壊するための技、お前にぶつけてやる。お前がその火力に追いつこうと自傷しても、体がもたないのではないか?くらえ!」


アースブレイカー


ああ、これ終ったわ。俺の死亡は確定事項だな。でもな


「俺には、守りたい奴がいるんだよ!」


この技、使ったら確実に死ぬ。でも、これなら奴を止められる。やるしかない


ブラッド・ラグナロク


二つの大技同士がぶつかった。最初こそ互角だったが、どんどんとアースブレイカーが押されてゆき、とうとう魔王が飲み込まれた。


「く、くそっ、余が負けるとは~‼」


魔王はそのまま消滅した


「ふぅ、これで終わりか…ぐっ」


俺はそのまま倒れてしまった。ブラッド・ラグナロク、やっぱり使ったら助からないか…


「まぁ、この世界を、救えてよかったわ」


でも、もし叶うのなら、生きていたかったな…


俺はそのまま息を引き取った。

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