第42話 2024 10 18

 この村上誠一郎さん、かなりの「やり手」です。と云っても、自分の事にとって相当な「やり手」です。

 以前、愛媛2区は、今治が大票田でした。そこに、民主党(現立憲民主党)の白石洋一さんという候補が出て来ました。15年ほど前に出馬する予定でした。白石洋一さんは、今治で生まれ、今治育ち、今治西中、今治西校、東大法学部、という経歴で、村上誠一郎さんは焦ったのです。このままでは落選確実です。村上誠一郎さんは、当時民主党の幹事長だった岡田克也さんに頭を下げたのです。岡田さんは村上誠一郎さんの妹の夫です。いわゆる義理の兄弟です。結局、白石洋一さんは隣の愛媛三区に鞍替させられ、二区には、どうでもいい様な候補を立てたのです。民主党(現立憲民主党)の党員達は憤慨してました。岡田は反党行為だと云ってました。

 しかし、今回、二区と三区が同じになり、今治市の大票田は白石さんの選挙区になりますと、村上誠一郎さんは比例になり自民党の比例一番となります。衆議員は安泰です。

 比例一番と云うと頑張ってはしない。それは普通ですが、選挙区でやっている井原巧さんは自民党ですが、今回は重複比例は無いのです。裏金の問題があったのです。要するに選挙区で勝つしかないのです。只の人となります。そして、次には、長男の県会議員の村上信太郎さんがなるとみられています。はっきり言って、井原さんが負けることを見越して次の戦略を考えているのです。実際、選挙運動とはやってるとは云えないそうです。

 しかし、つもりはつもり、そうとは云えないかも。村上誠一郎さんが最初の選挙の頃は、村上さんの票田の今治の島嶼部は人口は五万人はあったのですが、今は一万五千人。村上信太郎さんは、常盤小学校ですが、一学年50人(今は30人あるかないか)。中学校からは東京ですので、同級生の支援は殆ど無いに等しい。反対に、白石洋一さんは、今治には18歳までいたのですから、同級生だけで1300人です。同級生の友達とかも含めると3000~5000人。おそらく、村上信太郎さんが白石さんに勝つのは相当しんどいかもしれない。

 以上は、今治の情報通から訊いたのですが、村上さんの後援会の人から聞いた話ですから、全く出鱈目とは云えない。たぶん、正確だと思います。後援会の人ですが(後援会の人も三代目の後援会です)、村上誠一郎さんをボロカス言うてる人ですが、選挙は村上誠一郎と書くのです。候補者も世襲ですが、それを後援する人も世襲です。世襲の闇は深い?





 

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