コネクション Ｕ

２年生ゲーム

　ＬＡＴＥ　ＬＡＴＥ　ＬＡＴＥ　ＳＨＯＷ

　冴えない冴えない終わりの定め　誰にも来ない招待状

　誰か１人のワンマンショー　力と力のワンパターン

　誰もが俺を侮蔑する　あえてＮｏ２なのにだよ

　言いたい奴には言わせとけ　たかが風避けと喧嘩すな

　英雄英雄スポークス　新聞載ってもギャラはない

　何でも何でもインタビュー　芸能人の代わりなの

　察して察して愚鈍の驢馬を　俺がいなけりゃ始まらない

　＋

　南（みなみ）恋（れん）と言います。

　能力は【ＡＫＱＪ】。

　効果？　教えない。

　ちょっと弱いんだよね。

　微妙だから言えない。

　探ったら宣戦布告と見なす。

　お分かり？

　はあん。

　はあ。

　えー。

　ふーん。

　会長？

　ああ。あの１個下ね。

　いやー。

　はあ。

　あー。うん。天才だった。

　天使でもあった。

　あー。

　あの子が欲しかった。

　やっぱり松川部長の物かよ。

　あーあ。悔しいよ。

　日本が一夫多妻制に改正されたのが、なお悔しい。

　私も、お嫁さんにしてもらえたはずなのに。

　あー。何。

　小説を書きたい？

「あの」異能力高校の出身者に取材をしたい？

　はあ？

　あのさあ。帰って。

　何でそういう話になる。

　私が傷心のヒロインだってことも分からんのか。

　嫌なのよ。昔のことを語るのは。

　＋

　あーあ。

　何で人の心が分からないんだろう。

　わなびか。

　はあ。

　小説投稿サイトって初めて見るな。

　はあ。これ。

　ランキング高い作品が面白いの？

　はあ。

　あー。

　ふーん。

　いやー。タグとかで検索しないし。

　あー。

　どうでもいい。

　ツブヤイター見てる方がいいや。あれ最大で１７０字だし。

　ツブヤイターの方が、お手頃。

　だから、小説投稿サイトなんか見なくていいや。

　はあ。

　個人の感想ですよ。

　絡んで来るな。鬱陶しい。

　＋

　あー。

　私が、お客に見えるのか？

　はあ。

　たかが１ＰＶが何だよ。

　去る者は追うな。

　集客しろ。

　１人に執着するってサボりだ。

　あー。鬱陶しい。

　ふーん。

　えーと。ブロックでいいのか。

　＋

　ふーん。

　いやー。

　どれも酷い。

　何でや。

　ポエムやんけ。

　はあ。

　知らんわ。

　あのさ。

　うーん。

　どうでもいい。

　うん。

　はあ。

　だから何。

　えー。

　オチは？

　あのさ。

　いやー。

　うわー。

　これさ。いいとこ昭和４０年代くらいの作品だと思うんだけど。

　うん。

　何なの。これ。

　はあ。

　素人って、こんな物か。

　プロ作家って偉大だなあ。

　うん。

　小説投稿サイトに登録しての感想は、これでした。

　＋

　あー。

　ふーん。

　あー。

　はあ。

　へえ。

　何言ってんの。理解不能。

　いやー。

　はあ。

　あー。

　うーん。

　なるほど。

　うん。

　何言ってんだ。

　分からん。

　はあ。

　いやー。

　何でや。

　うん。

　アホな。

　何で。

　あのさ。

　えー。

　うーん。

　はあ。

　えーと。

　うん。

　そう。

　なのか。

　へえ。

　分かった。

　もういい。

　これまでね。

　うん。別にいい。

　さようなら。

　あーあ。

　あーあ。

　何でよ。

　何で私が、こんな目に。

　あーあ。

　うーん。

　はあ。

　いやー。

　うーん。

　あー。

　ふーん。

　へえ。

　ふーん。

　いやー。

　別に。

　うん。

　どうしろと。

　はあ。

　何これ。

　ひどいな。

　はあ。

　へえ。

　あのさ。

　えーと。

　うん。

　まあ、いいか。

　あー。

　うん。

　へえ。

　ふーん。

　ほう。

　はあ。

　うーん。

　あー。

　いやー。

　えーと。

　あのう。

　うーん。

　えー。

　うーん。

　何だろう。

　えー。

　パクリなのは分かるんだ。

　はあ。

　あー。

　えー。

　うーん。

　はあ。

　へえ。

　そう。

　だから？

　うん。

　はあ。

　うん。

　えー。

　そう。

　なのか。

　へえ。

　いや、そうはならんだろう。

　あのう。

　うーん。

　はあ。

　えー。

　いやー。

　うーん。

　あー。

　うーん。

　分かった。特撮だ。

　コイツら特撮ファンなんだ。

　ワンパターンが楽しいんだ。

　基本のフォーマットは変えちゃいけないと思ってるんだ。

　駄目なんだけど。

　＋

　いやー。困るな。

　世の中には２種類の人間がいるのよ。

「お約束」が好きな人間と嫌いな人間。

　あー。

　後者は、その分野全ての「アンチ」ね。

　許せないのよ。「テンプレ」という物自体が。

　あのさ。

　それパクリでしょう？

　何でパクリ野郎が、でかい顔してるのよ。

　あー。

　ＴＶドラマなら、いいのよ。

　締め切り１週間だもの。

　テンプレでいいわ。

　でも何。

　ラノベでも執筆期間３ヶ月でしょう？

　お約束？

　テンプレ？

　鉄板パターンを作りたい？

　アホ！

　違うのよ。

　パターンは敵よ。

　パターンを作るな。

　あのね。

　人間の世界に「パターン」なんてないの。

　世界は、こんなにも千変万化。

　時代は変わるし、友情も永遠ではないの。

　パターン？

　これ「人間が書けてない」ってことになるの。

　放送作家かアニメの脚本家やるなら別にいいわ。

　アレはそういう商売だからいいのよ。

　だけど、市井の作家は駄目。

　常に新しい物を。

　パターン？　テンプレ？

　論外よ。

　＋

　あー。

　あのね。

　いやー。

　あのさ。

　ギガトラマンは終わったでしょう。

　御老公もご隠居あそばしたでしょう。

　もうウケないのよ。ああいうの。

　あー。

　はあ。

　チート無双に転生したのか。

　はあ。

　いやー。

　うーん。

　えー。

　はあ。

　アレは人情物だったと私は認識してるんだけど。

　あー。

　そうなのね。

　敵は悪代官でなくてもいいのね？

　ムカつく奴を殴りたいんだ？

　私戦なのか。

　はあ。

　民衆を救うとか、どうでもいいのか。

　あー。

　ふーん。

　やっぱりインターネットの発達かなあ。

　サーティーンちゃんねるを見た人間が、民衆のために命を賭けるとか、リアリティないのよ。私もやらない。お前らのために死ぬなんて。

　あー。

　腐ったお姉様たちもいたなあ。

　政治家同士のＢＬ書いてるような女と結婚したくはねえな。

　私、女だけど。

　＋

　あー。

　婚約破棄ですか。

　はあ。

　あー。

　いやー。

　あのさ。

　こんな、ひ弱な女を主人公にしてどうするの。

　あー。

　恋愛物？

　いやー。

　貴族の結婚って金目当てだし。

　純愛じゃないじゃない。

　こんな物、読ませないでよ。

　あー。

　いやー。

　はあ。

　うーん。

　えー。

　はあ。

　私、会長だったら３０号くらいでもいいよ。

　その代わり、友達全員嫁にしてあげて。

　うん。

　あーあ。

　はあ。

　いやー。疲れる。

　だから、金目当てだろう。

　あのさ。

　贄沢をしたいってのは、庶民を馬鹿にしてるってことなんだ。

　地獄に堕ちるよ。このべっぴん気取り。

　あーあ。

　容姿を鼻にかけるってアウトなんだけど。

　＋

　うーん。

　このタイトルか。

　はあ。

　へえ。

　あのさ。

　これ「ネタバレ」って言わない？

　はあ。

　いいの？　ネタバレしちゃって。

　はあ。

　あー。

　読んでも仕方ないな。

　はあ。

　いやー。

　あー。

　うん。

　あのさ。

　いやー。

　ごめん。

　こういうテンプレ。別に他の人でもいい。

　あー。

　うん。

　オリジナリティのない、お前が悪いの。

　仕方ないのよ。

　はー。

　ふーん。

　テンプレの方がウケるのか。

　はー。

　皆、疲れてるのかな。

　あー。

　そう言えばそうだった。

　小説１冊読むのって大変だった。

　私にも、そういう時期があったよ。

　あー。

　うーん。

　はあ。

　ふーん。

　ふーん。

　へえ。

　頭を使う物は読みたくないのか。

　はあ。

　まあ、読む専なら別にいいけど。

　はあ。

　ふーん。

　あー。

　名産品ゲーム？

　あー。

　うーん。

　いやー。

　えーと。

　うーん。

　えーと。

　うーん。

　えー。

　どうしような。

　いやー。

　福岡。

「明太子」

　あちゃー。

　そっちは？

「えー？」

　ね。

　迷うよね。

「長崎」

　カステラ。

　あー。

　ふーん。

　えーと。

　ちょっと待ってね。

　いやー。

　栃木は東照宮があるしな。

　えー。

　いや。

　名産品の知られていない県名か。

　このゲーム、嫌。

　引き分けにしよう。

　＋

　なんだよね。

　あー。

　バトルか。

　普通の奴は引き分けを目指すんだよね。

　あー。

　いや、殺しのない現代では。

　相手を倒す？　はあ。

　どんな報復されるか。

　泣き寝入りしてた方が被害少ないよ。

　あー。うん。

　まあ、あの学校では通用しなかったんだけどさ。

　うーん。

　戦う？

　いや。

　普通の奴はチンピラに降参するのよ。

　あー。

　現代の「普通」って意味よ。

　あー。

　そうね。

　あー。

　冒険者同士が殺し合う小説か。

　はあ。

　あ、一杯あった。

　うん。

　スキルで無双か。

　はあ。

　あのさ。

　スキルって何？

　あのさ。

　馬鹿でしょう？

　リアルに、そんな物ないのよ。

　スキル？

　直訳すると「技能」ね。

　うん。

　ある日、突然授かる？

　これ「ギフト」って言うのよね。

　あー。

　ウィル能力を「スキル」なんて呼んでるアホは１人もいなかったわ。

　野球部にすらよ。

　努力して身に着けた技能を「スキル」って言うのよ。

　お前らの書いてるこれ、スキルではないわ。

　断じて。

　あー。

　神様転生ね。

　神様がスキルをくれた？

　あー。

　これはね。加護。

「ブレス」って言うのよ。

　あー。

　神様がその気になれば、取り上げちゃっていいのよ。

　功績は神様にあるから。

　あー。

　そうなのね。

　うん。

　はあ。

　ブレス持ちがいくら頑張っても「神様が偉い」で終わるのか。

　あのどうでもいいテンプレヒロインたち、天国で神様のお嫁さんになりたいのかな。

　あー。

　ふーん。

　あー。

　そうかそうか。

　日本人は宗教に疎いって、こういうことなのかしら。

　＋

　ふーん。神様か。

　あー。神様転生ね。

　あー。

　これはなあ。「最後のチャンス」と解釈するべきなのよね。

　お前は行いが酷かった。ゲームばっかりして勉強しないで。

　お前の大好きなゲーム世界に行かせてやろう。

　さあ、ゲーム世界の厳しさを知るがいい。

　ひゃっほう、無双だー！

　やれやれ。

　＋

　うん。

　いやー。

　戦闘系能力者が、どれだけ迷惑だったか。

　アイツらのせいで、普通の子たちが殺されたのよ。

　元帥の小遣い稼ぎに。

　やっぱり悪はチンピラどもなのよ。

　あー。

　うん。

　恨みを忘れちゃいけないんだろうな。

　＋

　うーん。

《我が名はとおりゃんせ》

　おや？

　何だ。この寒気。

　幽霊にでも憑かれたか。

《合っている》　

　あ。そうでしたか。

　どうしよう。

　この幽霊、害意を感じない。

　何。私、どうなるの。

《いや》

　何が言いたいの。

　あのね。怖いんだけど。

《ふむ》

　うわ。

　姿が見えないって嫌。

　何されるか分からない。

《いや。何もしない》

　信用出来るか。

《そうなのだな》

　あのさ。こっちの身にもなってよ。何お前。

《あー》

　うーん。

　あー。

　チート無双野郎か。

　どういう面構えしてるんだろう。

　きっと目ぎらぎらしてる。

　一般人、絶対目を合わせない。

　てか、どうやって喰って行くのよ。

　魔物とか冒険者のいない世界では。

《ほう》

　何。

《冒険者　ＶＳ　冒険者ってあんまし知らんな》

　そうね。

　ふうん。

　あのさ。

　その程度の用件なら帰って。

《ああ》

　良し。帰れ。

《１つ訊きたい》

　うん？

　何やねんな。

《Ｗｅｂ小説で、何か有名な「敵キャラ」はいるか？》

　敵キャラ？

　はあ。

　あれー。

　えー。

　有名な敵キャラか。

　あーれー？

　はあ。

　あー。

　有名な味方キャラが、ほとんどだな。

　有名な敵キャラ？

　はて。

　何か、いたっけ？

　あー。

　えーと。

　うーん。

　あー。

　デュラハンとかキメラのお姉さんとか毒スライムとか。

《他は？》

　あー。

　何か知らんけど神様？

《アレか》

　はい。

　あー。

　うーん。

　次に有名なのはスライムかなと思うんだけど。

　あれー。

　アレにどんな敵キャラいるの？　知らない。

《死に戻り》

　アレか。

　あー。

　双子メイドは知ってる。

　でも、敵キャラ？

　あれー。

　誰がいるっけ。

《超能力者の敵。１０個挙げてみせよ》

　は？

《うむ。１０個》

　あのさ。舐めてるかな。

　塔。月。力。

　悪魔。節制。吊られた男。皇帝。

　女帝。運命の輪。正義。

　あー。

　次は恋人。

　これで１１個。

　てか、あっちの方が簡単だったかな。

　爆弾魔に蟻さんに――

《うむ》

　何。

《超能力者でないと、敵は「テンプレ」なのだ》

　へえ。

　あー。

　ふーん。

　はあはあ。

　あー。

　異能力バトルか。

　＋

　国立異能力バトル高校。

　これを「こいのばとる」とか略したら殺すわ。

　私たちが、どんな目に遭ったと思ってるのよ。

　会長と結婚したかった。あの人が戦乱を終わらせてくれたのよ。

　殺人ワクチンのことも明るみになったし。

　どさくさで元帥の横領も――

　はあ。

　岬の寺子屋遊戯か。

　ＰＤＦにして回してるのよ。

　ひでえわ。

　鶴賀さんが犯人だったのか。あの文芸部部長。

　だから鬼ヶ島先輩とか奈々とか都とか。

　文芸部組が動いたのか。

　あ。鬼ヶ島苺先輩は当時３年。奈々と都は１年生。

　あーあ。

　うん。

　まあね。

　戦争には使えない能力者ばっかりでした。

　私闘専用。

　なのよ。

　ウィル能力ね。

　本人の性格なの。

　お国のために命を賭けようなんて中学生、いるわけねーの。

　あー。そういうのは終わったの。敗戦で。

　この国、支払い能力ねーのよ。

　いくら命がけで働いても踏み倒されるの。

　愛国心？　これは金への愛なの。

　金を持ってない国に、愛国心なんてないのよ。

　あー。どうしようかしら。

　＋

　うーん。

　はあ。

　えーと。

　恋人の後は何だっけ。

　太陽。死神。審判。女教皇。すっ飛ばして世界。

　うん。

　あー。十二星座か。続いてタロットか。

　もうああいうのないだろうなあ。十二支は味方だし。