神業だけどその2!!
「確かに、
「おじいちゃんの事だ。上手いこと潜伏してるだろう。下手に合流して目立つより、山を降りてこのまま軍閥の頭を狙うよ。てか、タタリモッケってやっぱり速いんだね」
「砂糖市の座頭どのか。あの年で良くやるよな」
口調だけは尊大なモカ姐さんですら敬称で呼ぶ
斬首作戦よろしく軍閥の頭を刈り取るために、師匠、プライベートモカさん、私の三人で闇夜に紛れ、根城たる
「賊軍の大将は柴舟雁金。
罵倒のつもりでしょうが、獣人さんは
「よし、居場所も目処がついたし、あとは
「城は無傷で奪えぬか?」
「ふむ?」
「
「ふむう?夜目か鼻が利く連中ばかりだ。空から侵入は駄目だしな。川を進むか。お城貫いてたよねこの川?……あ、そうだ。ふふふ。とっておきがあるんだった。引き出せ シンキロー」
「どららー」
師匠が召喚契約したモンスターのシンキローさんが、制限時間付きで被造物を生み出す力を発動。馬車ほどの大きな、これは、舟でしょうか?川に不思議乗り物を出現させました。
「これは
「凄いぞよ。しかしこれ、船底が川底についてるから潜れんぞい。これも座礁と呼ぶのかの?」
「むう、海なら無敵なのに」
確かにこれでは進むも退くもままなりません。早くも暗礁に乗り上げました!
「むう。仕方ないか。引き潮満たせ シンキロー」
師匠が何事か唱えると、川の水位がみるみる上がっていきました!自然すら操る、地母神のごとき所業です!神の御業!
その素晴らしき女神は、
「急いで乗ろう。この川の水、一気に海まで流れていくから、お城近づいてきたら上手いこと乗り捨てるよ」
「はい!例え火の中水の底!」
「無傷で奪えるかのう?これ」
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