罪科裁くその6!!!
決闘システムの判定により巌窟王さんは場外、概念的場外へと弾き出されました。
「素晴らしい試合でしたよケイブさん!」
「はあ、ありがとうございます?」
場外へ弾かれているので握手、は出来ないので声だけお掛けしました。尊敬する先輩が増えて幸せですね!
「さあ、次は君の番だよ
「や、やられたー」
「えいえいおー」
「…もう負けてる」
なんと!師匠たちの戦いに熱中してる間に、夏都シダレモモさんとプライベートモカさんの戦いが始まり終わってました!全然気づかなかった!
勝利に浮かれはしゃぐモカさんを、その綺麗な瞳で見つめる千日紅師匠。わ、私全然活躍してませんね。このままでは、破門!
「残るは、
「はい。降参しますね」
「はい!承りました!私の勝ちです!」
勝利に貢献できました!これで破門はなしですね!どんな形でも1本は1本。私たち対等ですよ、という意味も込めてプライベートモカさんの手をとり、ついでに
「よいのかい?
「千日紅さんのお力、よくよく思い知りました。わたくし達に稽古つけてくださりありがとうございます」
「温存しておかないと、これからが不味いもんね」
「お気付きでしたか。解除されれば直ぐに来ます。お気を付けて」
決闘のシステムが終了と判断したのか、肌を包む、辺りを包む感触が消え去りました。未だぐったりしている死人花ジーパングッドさんを試しに触ります。ベタベタ触れるので決闘は解除されてますね!
「「うおおおお!魔法少女ぉぉぉぉ!」」
森の影から魔法少女を呼ぶ声が!?助けを求める民衆でしょうか?流れ矢も大量に飛んで来ていますし!
「いや、最初から私たち狙って射ってるからね?逃げるよ乙女ちゃん。魔法少女狩りだ」
「え?師匠。魔法少女を、狩る?罰当たりですよ?」
「あなた達、只人の文化圏ではそうだね。でもここは
「ダレモちゃんさん」
「ダレモちゃんさんはやめて」
夏都シダレモモさんが死人花さんを担ぎ、飛び交う矢を弾き、お仲間の避難を誘導しながら、更に親切にも千日紅師匠の言葉を引き継ぎ私に現状を説明してくださいました。出来るリーダーって感じでカッコいいですね!
「隊商を襲撃した連中とは別グループだな。いよいよ乱世に突入したんだねここは」
世を愁いた青い瞳が、夜明けを反射して紫に輝いていました。この色は好きじゃないですね。
「さあ、終わらせようか乙女ちゃん。お昼までには、全て」
矢の雨と陽光を遮って向き合えば、師匠の瞳は元の青に戻り、
「はい!千日紅師匠。夕方には仲良くご飯ですね」
長く伸びた二人の影が混ざって一本の、道、あるいは杖、を形作って、何だか頼もしくなりました。
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