罪科裁くその2!!!

「またお前か!プライベートモカ!」



 夏都ザナドゥシダレモモさんが、微妙な表情で憤慨しました。呆れ、ともまた違います。

 なんでしょう。私が虫取りをしていて、別に父としては好きなだけやったら良いと思ってるけど、母の手前怒らないといけないので義務的に怒っていた時の父の表情に似ています。義務怒りです。



「お知り合いなんですか?ダレモさん」


「ダレモッ?……何度も我々の活動を邪魔してくる厄介者だ。そう!」



 そう答えて下さると、シダレモモさんとそのお仲間たちの合計4人がいそいそと集まり、仲良く並びましてまた決めポーズ。格好いい!



「そう!我ら御巣の帽額カーテンヴァランスの、魔法少女活動をな!」



 端っこの巌窟王ケイブインゴッドホープさんが、何処から取り出したのか小さな皮鼓を取り出してポポン、と音を鳴らし、師匠が、多分時間取られて苛ついてらっしゃったのか威嚇の意味を込めて彼女達の背後を爆撃して派手に土が舞い、結果としてまるで絵本に出てくる英雄の登場シーンめいて凄く格好よかったです。

 当の御巣の帽額カーテンヴァランスさん達は背中を爆風で煽られ、肝が冷えていると思われますが!



「知らない集会サークルだなあ。最近活動を始めたのかい」


「な!伝統ある集会サークルだぞ!」


「ピクシー部で投稿とかしてる?AngelWhisper《テンシハイター》は?SMS少女・ミーツ・少女関連で発信しないと、ローカルな活動だけで知名度上げれるのなんて相当なトコだけだぜ」


「……girlish・魔法少女てぃghoulishーぱーてぃーみたいな?」


「みたいな」


「無理ですわ。そんな最大手を例に出されてしまってわ。諦めましょうダレモちゃん」


「そうだぜ。1000万VP(Vestige罪の Péché)とかザラにあるんだぜあっちはダレモちゃん」


「わたし、あっちの神神聖者かみインバイオレイターと相互フォローしてるよぶい」


「「うらやましー」」


「ええい!ダレモちゃん言うな!決闘に集中しろ貴様ら」



 当初の不穏さ何のその。仲良し4人組って感じでうらやましーです。わ、私も師匠と仲良しします!



「師匠!ぎゅー」


「あ、いいなー!我輩も我輩もー!ぎゅー」


「馴れ馴れしいねプライベートモカ。てか、君一人称我輩なのかい?」


「威厳あるキャラ造りに必死なのだよ我輩も」


「キャラ造りて」



 むむ。私も絵本の世界の住人たる魔法少女の端くれ。キャラ造り、した方が良いのでしょうか。



「あー、キャラか。じゃあ至福マカローンロールリエの一人称は『わたくし』。死人花しびとばなジーパングッドは『オレサマ』。希望峰ケープイングッド…じゃない、巌窟王ケイブインゴッドホープはワタシで以降統一してくれ」


「あいよーオレサマね。じゃあダレモちゃんは自分のこと『ダレモちゃん』な」


「なんでよ!?」


「それくらいナンセンスだっつってんの。まあ良いさ。茶番劇は大得意よ。さあ、先ずはこのオレサマ、死人花ジーパングッドが相手してやるぜ!そっちは誰から来るんぜ?」


「誰からというか、全員私が相手するよ」


「へぇ、強気なんだぜ無級魔法少女のクセに。ジュニア級なのは見た目だけにしといてくれよ」


「私もね、お遊戯会は大得意だったんだ。無級の魔法、ちゃちなガキのお遊戯で、死人花ちゃんのド頭を満開の死人花みたいに割かせてあげる」


「ハッ!洒落がきいてんな。やってみろよミニマムお姉ちゃんよぉ」


「墓前に献花する手間が省けて、便利だねぇぇぇぇぇ!」


「おらぁぁぁぁ!洒落になんねぇなこりゃああぁぁぁ!」



 ミニマムお姉ちゃん!可愛いあだ名です。いつか使う用にメモしきます!!

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