第八百一話 王都からの追加兵が到着しました
翌日も、帝国側に大きな動きはありません。
ピーちゃんやムギちゃんも念入りに偵察を続けているけど、帝国兵が向かってくることは無いそうです。
シロちゃんとソラちゃんは、朝早くにサンダーランド辺境伯領の国境の基地に向かいました。
サンダーランド辺境伯領ではまだ小規模な衝突が続いているので、王国側にも怪我人が発生しているそうです。
シロちゃんとソラちゃんなら、殆どの怪我を治せちゃうもんね。
「じゃあ、ユキちゃんもお手伝い頑張ってね」
「アン!」
今日のユキちゃんは、昨日の僕と同じく厨房でお手伝いをするそうです。
兵と共に、意気揚々と厨房に向かって行きました。
僕は、予定されていたお手伝いを行います。
「では、これより訓練を開始する。いつ戦闘が起きるか分からないので、気を引き締めて訓練の臨むように」
「「「はい!」」」
兵の幹部が訓示を行い、いよいよ訓練を始めます。
基本的には、サンダーランド辺境伯領の国境の基地で行った訓練と同じです。
僕が身体能力強化魔法を使って、どんどんと兵と手合わせして行きます。
では、早速訓練を始めて行きましょう。
シュイン、カンカンカン!
「「「わっ、わあ!」」」
「最初は、防御に専念しろ。下手に攻撃をすると、大怪我をするぞ」
兵の幹部が、僕の素早い攻撃に慌てている兵に指示を出します。
最初は僕の早さに慣れなくて苦戦するけど、目が慣れると直ぐに攻撃できるようになりますよ。
こうして、午前中いっぱいかけて、僕は全員と手合わせを行いました。
最後に僕と手合わせしたことがあるベテラン兵が、僕の攻撃をどんどんと防いでいておおって歓声が上がりました。
パカパカパカ。
「すみません、お待たせしました」
「アオン!」
そして、夕方になると王都からの追加兵が到着しました。
ジェリーさん、デイジーさん、マルセリーナさんも、無事に到着しました。
ユキちゃんが、夕食はできているよと元気よく手を振っていました。
荷物を仮兵舎に運び、全員が食堂に集まりました。
「皆、遠いところからよく来てくれた。帝国側の陣地を抑えているが、状況は未だどう転ぶか分からない。今夜は体をしっかりと休め、明日に備えるように」
「「「はっ」」」
ハーデスさんが訓示を行い、夕食が始まりました。
僕たちは、ジェリーさんたちと一緒に食事をします。
「ハグハグハグ」
今日も治療で忙しかったソラちゃんは、たくさんのお肉を食べています。
なお、今夜はシロちゃんはサンダーランド辺境伯領の国境の基地に残るそうです。
なんでも夜襲があるかもしれないというので、念のためだそうです。
「しかし、流石レオ君です。僅か一日で国境の基地に着いたばかりか、翌日には帝国の陣地まで戦力しちゃうなんて」
「しかも、魔法使いを二人も捕まえたんだよね。レオ君、大手柄だよ!」
「途中で報告を聞いた時は、全員信じられないって表情をしていたわ」
国境の状況は、随時王都から向かって来る兵に伝えられたそうです。
なので、ジェリーさんたちも僕たちの話をしてくれました。
今日到着した兵はゆっくり休んで、また明日からに備えないとね。
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