第六百十四話 無事に奉仕活動が終了です

 その後も、僕、シロちゃん、ユキちゃんがエリアヒールで一気に治療したので、意外と早く治療を終えることができました。

 うーん、最初からエリアヒール作戦を使えばよかったかもしれません。

 ソラちゃんは残念ながらエリアヒールを使えないけど、きっともっと魔法の訓練を頑張れば使えるようになるね。

 なので、時間が空いたので僕は炊き出しを配膳するのを手伝うことにしました。


「アオン!」

「おっ、小さいのも配っているのか。偉いぞ」

「アン!」


 ユキちゃんも、僕の側で配膳をしています。

 うん、とってもいい感じにできていますね。

 そして、シロちゃんが魔法を使いながら料理する方法を、ムギちゃん、ソラちゃんに教えていました。

 ピーちゃんは、僕と一緒に配膳しているジェシカさんの護衛をするぞと肩に止まっていました。

 こうして、夕方には無事に奉仕活動を終えることができました。

 僕もみんなも、炊き出しの後片付けを手伝います。


「レオ君、炊き出しまで手伝ってくれて本当に感謝する。おかげで、多くの人が笑顔になることができたぞ」


 シルバ司祭様も、とってもいい笑顔で僕の頭を撫でていました。

 シロちゃんたちにもとても頑張ったと、ニコニコしながら優しく撫でています。

 他の人たちも僕の頭を撫でてくるので、何だかとってもくすぐったいです。

 中には、ちょっと強めに撫でる人もいるけど。

 こうして無事に奉仕活動も終わったけど、ある依頼が僕にやってきました。

 それは、たまたまなのかそれとも狙っていたのか分からないけど、教会に来ていたギルドマスターが僕に話をしてきました。


「明日は、冒険者ギルド内でレオに無料治療をやって欲しい。もちろん依頼として処理するぞ」


 おお、僕の初めての指名依頼が冒険者ギルド内の無料治療だったから、何だかとっても懐かしいです。

 シロちゃんたちも一緒で良いそうで、冒険者だけに限らず町の人も治療に並んでいたら普通に対応していいことになりました。

 よーし、明日は冒険者のために頑張らないと。

 こうして明日の予定も決まったので、僕たちは挨拶をしてから教会から代官邸に戻りました。

 そして町並みを見ながら歩いていき、代官邸に着くとセレンお姉さんが僕にあることを教えてくれました。


「レオ君、明日はマヤとセラが護衛につくわ。私たちは、どうしても巡回をしないといけないのよ」


 セレンお姉さんたちも、普通のお仕事があるもんね。

 それにマヤさんとセラさんも顔見知りだし、僕は全然気にしません。

 それに、僕が男爵当主ってのもあってか、護衛は必須だそうです。

 ということで、明日の護衛も無事に決まりました。


「今日はみんなも頑張ったから、いっぱい食べて早く休もうね」

「アオン!」

「ピー」

「ミー」

「キュー」


 ひときわ元気よくユキちゃんが声をあげたけど、ユキちゃんは訪問診療をしていたし疲れたもんね。

 その後はお風呂に入って美味しい食事を食べて、みんなでまとまって寝ました。

 明日も頑張るぞ!

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