第60話 金曜日のちぎり雲
ちぎってほっぽり投げたような雲が順番に列をなすように並んでいる。
ちぎり雲のイメージより大きめで、塊ではなくぼやけた渦の集合体。
わたあめにも似ているが、ふわふわ感はあまりない。
おまけに色もよくない。
セピアとグレーが混じり合うような。
生き物にもみえてくるうごめき。
(このあと、動物みたいな形になってきて、三匹ならんだ何やら、みたいになるのかな)
こういった雲は、形の変化や流れが面白くて、いつまででも眺めていられる。
(ひょっとして、いま、暇人になってる?)
怪しがられる前に場所を移動したので変貌をみとどける事は出来なかった。
(やっぱ、わたあめ!、きっと、あわてて落っことしたやつ!)
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