第27話 求婚の日/『肝をヒヤシンス』

放課後、美人教員が大慌てで実家へ連絡。

「すぐ求婚が必要なのに」

親からしつこく見合いを勧められてると言ってたな。

「先生、僕とけっ…」

「もしもし。ヒヤシンス、明日に配達変更できる?」

ホッとした様子で電話を切った。

「実家の園芸店への注文の日付間違えてて……」

球根ね。肝を冷やした。




◆1月27日は「求婚の日」/2024年1月27日作

#140字小説 『肝をヒヤシンス』

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