第3話 ひとみの日/『新年初誤爆』

〔あけおめ、ことよろ〕

〔早く君の大きな瞳を見つめて直接伝えたいよ〕

〔愛してるよ、ひとみ♡〕

その時、一緒に年越しした隣の女の通知音が鳴った。

「ひとみって誰?」

「う、打ち間違いだよ……」

「私の目を見て言える?」

切れ長一重のひろみに詰め寄られた。

「あと、挨拶を略す人大っ嫌い!」




◆1月3日は「ひとみの日」/2024年1月3日作

#140字小説 『新年初誤爆』

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