第2話
電車通学を始めて3週間。未だ定位置はない。車内が混雑してくれば自分が席を譲ればいい。そう考えていた。しかし、混雑しても自分から声を掛けて席を譲ることはできなかった。勇気があれば声を掛けられるのに。そう思っていた矢先、ある人と出会った。
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