第61話 閑話 エレヴァン王国
「国王様! 偽造の森が突如消えました!」
「偽造の森に放っていた
「なっ森が消えた︎?! そんな事があるのか!」
「はい! 城の外を見て貰えば分かると思います。」
そんなっ!?
王は急いでバルコニーに向かう。
バタババタバタバタッ
「これは一体……!?」
城のバルコニーから見えた景色は、王国を隠すように作られた偽造の森が綺麗になくなり。
森であった所は、更地が広がっていた。
何十年もかけて増やしていった森が、こんな一瞬で消えるなんて……我が国に何がおこっているのだ!?
国王は青ざめ、その場に崩れ落ちる。
魔道具を駆使して、やっとここまで国が発展し、これからエレヴァン王国の時代が来ると言う時に!
我が国は人族の国を侵略していく為に、魔道具を研究し妖精魔獣を作り上げた。
魔道具と魔獣を武器に、戦争を起こし他国を我が国の配下にしようと、着々と準備を進めていた所にこの騒動。
「……アレを思い出してしまった」
国王が呟いてる
あの時は急に竜王が現れたのだ!
人族の国なんかに居る筈のない竜王が。
絶対に関わってはいけない竜人族最強の王
急いで撤退したのを覚えている。
今回もあの時の様な嫌な予感がして仕方ない。何故ならさっきから震えと汗がずっと止まらないのだ。
「国王様! どうしますか!?」
「至急偽造の森の調査だ! 妖精魔獣が生き残っているかもしれん!」
「はっ! 今すぐ調査に参ります!」
森が消えたのは何かの自然現象かも知れない、妖精魔獣はまた妖精を集めたら良いのだ。
森もまた作れば良い。
大丈夫だ。
私はそう自分に言い聞かせた。
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