第24話 妖精チート

 妖精さんが取って来てくれた薬草は、ペコハーブもあるけど……。


 何だろう。違う薬草も混ざっている。

 中には鑑定しなくても分かるくらいに、キラキラと輝いている葉っぱがある。これ絶対にヤバいやつ。


 とりあえず鑑定したら。

 キラキラしたのは、やっぱりSランクだった。


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【シャインハーブ】

 ランクS

 そのまま食べても傷がなおる。

 エリクサーの材料。

 妖精のいたずら等で手に入る

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 妖精のいたずらって……まんまですよ!


 それに……次は?



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【キュアハーブ】

 ランクC

 そのまま食べると苦いが毒や麻痺の症状が少し治る

 キュアポーションの材料

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【マナハーブ】

 ランクC

 そのまま食べると苦いが少し魔力が回復する。

 マナポーションの材料

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 ペコハーブ以外のは、全部ランクが高い……特にシャインハーブってのは……うん。

 コレは永久保存だな。


「この薬草どうしよう。こんなにいっぱい。」


ーーとりあえずペコハーブはギルドに持って行って、残りはまた追々に考えよっか。


「そだね、白ちゃん。悩んでも仕方ないねっ」


 妖精さん達のチート能力のおかげで、お昼前にお仕事が終わってしまった。


「でも……こんなにも沢山持って帰れない」


 っと言うと、シェラ様が空間収納魔法アイテムボックスの使い方を教えてくれた。

 やったー! 便利な魔法が使えるようになった。


 受付に持って行くと「もう、終わったのですか?」とビックリされアイテムボックスから出すと更に驚かれた。


「なんとっアイテムボックスですか! 空間魔法を使えるなんて凄いですね!」


 ーーえっ? この魔法ってレアなの?


 みんなが当たり前の様に使ってるからから、みんな普通に使えるのかと思っていた。

 白ちゃんも何も言ってなかったし。


 チラリと白ちゃんを見る。


 すると……気まずそうに白ちゃんが目を逸らす。ぐぬぬ。


「ルチア様は運び屋としての仕事もできますね!」


 ニコニコとお姉さんが教えてくれる。


「あの、ペコハーブなんですが依頼の五十束の他にまだ沢山あるんですが買い取ってもらえますか?」

「もちろん! この状態のペコハーブなら、こちらからお願いしたいくらいです!」


 アイテムボックスから残りの半分くらいだした所で、受付のお姉さん顔がビックリしすぎて口をポカンと開けて固まってしまった。


 なんとなく空気を察し、これ以上出すのは止めた。


 何かすみません。


「あの短時間でこの量ですか?! 凄いです! ルチア様は薬草採取の才能までお有りなんですね!!」


 正気に戻ったお姉さんが興奮気味に話す。


「普通なら五十束で銀貨一枚なんですが、状態が良いので銀貨一枚と銅貨二枚で! 買い取らせて貰います。合計金貨一枚、銀貨四枚、銅貨二枚、になります」


 うわぁ。妖精さんのおかげで一気にお金が入ってきた!


 獣人国、竜人国、エルフ国では共通の金貨がある。

 価値は日本円で計算すると。


 金貨一枚が一万円

 銀貨一枚が千円

 銅貨一枚が百円

 って感じかな。


 でも人族の国だけ紙幣が違う。だから私が持っていたお金は、ここでは全く価値がないのだ。


 獣人国に来て分かった事がある。

 弱い人族の国は、他国から大分下に見られている。一番の原因は他国に比べ圧倒的に寿命が短いから。


 だから紙幣も合わせて貰えないらしい。世知辛いなぁ。



 お金を受け取ってホクホクの私。

 せっかくだから何か美味しいご飯を食べに行きたい。


「ガウディさん、美味しいご飯を食べに行きたいんですが、オススメのお店有りますか?」


「ルチア様は辛いの大丈夫ですか? 獣人国の料理は辛い物が特徴でして」

「ちょい辛くらいなら大丈夫!」

「なるほど! では辛さを選べるお店にしましょう。何処が良いかな……あっあのお店が良いですね!」


 ガウディさんが色々と考えてくれ良いお店が見つかったようだ。


「決まりました! 行きましょう」


 ガウディさん案内のもと、美味しいごはん屋さんに向かう。

 どんなお店かな? 楽しみだなぁ。


「着きました! このお店は辛さも選べ、獣人国の料理初心者にはもってこいのお店【花の突貫亭】です」


 案内されたお店のイメージは、韓国料理屋さんって感じかな?

 赤色が基調としてていかにも辛そうな外観。


 中に入ると、お客様で賑わっていて大人気店って感じ。

 テーブル席に案内され、メニューを見るもどれが美味しいのか分からない。

 ガウディさんがお勧めを色々と注文してくれた。


「今日は私の奢りだよー! いっぱい食べてね!」


 出てきた料理はどれも食欲をそそる香り。

 それに辛そうな香辛料が使われているのが分かる。

 その香りも食欲をかき立てられ、ゴクリと思わず生唾を飲みこむ。


「美味しそーっ!」


 白ちゃんと黒ちゃんは、私たちが食べる料理を食しても意味ないんだけど、私の魔力が一番のご馳走らしいので。

 でも美味しい味はわかるし、何よりみんなと一緒が良いんだって。


 一口食べてみる。


「んんーっ♪」


 ちょいピリ辛だけど、美味しい! これくらいの辛さなら大好きかも! 

 料理に舌鼓を打っていると、トントンッっと肩を突かれる。


「ん?」


 チビ竜姿のシェラ様が、アーンって口開けて待ってる。可愛い。


 確かにその姿だと食べれないよね。

 はい、アーン。私が口に入れると美味しそうに咀嚼るすシェラ様。

 その姿は可愛くて、なんとも母性をくすぐられる。


モキュモキュ

『うむ。中々美味いの……』


 ふふ、美味しそーに食べてる。


 ーーかっ、辛いーっ! ペペっ僕は苦手っ


 白ちゃんは辛いの苦手なんだね。


 ーーそっかぁ? 俺は案外好きだな。


 黒ちゃんは好き。好みは分かれるみたい


「はぁ……美味しいご飯を皆で食べられて幸せ!」


 これもみんな妖精さんたちのおかげ。感謝しないと、妖精さんありがとう。

 帰ったらお礼のクッキーを沢山作るからね!

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