【初級】と【初期】を極めたらとんでもないことになりました。

@RAKUMA

プロローグ

 「なぁー、やってくれよーこっちで買うからさー」

 「……いきなりどうした」


 登校直後に、話しかけてきたのは友人もとい悪友である讃良ささらしろがねだ。


 「というかまず何の話だ」

 「あれ、言わなかったっけ【ユニパラ】のことだよ」

 

 【ユニパラ】とは全世界で使われているデバイス【unlimited《アンリミテッド》】を使ってプレイするVRMMOゲーム【ユニーク・パラレル・オンライン】のことである


 「まぁ、やる分には構わないがいいのか?」

 「ん?何が?」

 「いや俺ゲームなんてしたことないし、高いんだろ?」

 「あーそのことね」


 そう、何を隠そう俺「初修そめおさめ ならい」は一度もゲームというものに触れたことがないのである。興味がなかったわけではないのだが、自分の中で優先順位をつけた時にゲームよりもバイトや勉強のほうが優先されたため、高校生の今に至るまでゲームというものに触れずに生きてきたのである。


 「だーいじょうぶ大丈夫、ゲームなんて慣れちゃえばどうってことないし、からしたらそこまで高いもんでもないから」

 「そうか、じゃあ任せるぞ」

 「おう!」


 そうこうしているうちにチャイムが鳴ったため俺たちは席につき、授業を受けるのだった

––––

 

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