雑学集積所

白井寿昌

イショウ

 イショウ、といえば衣装意匠異称、と創作物にてかなりの頻度で登場するものが揃っているのだが、単語自体は見たことのある方がおかしいのに反して意味や展開などは昨今よく見られるものに帷牆、がある。


 無論読みはイショウで、意味は臣下や侍従のいる場、という。それだけだと上記の言にさえ背くことになってしまうのだが、これに『の制』をつけると近侍などによって君主の力が制限される、という意味となる。様々な小説で結構目にするのではないだろうか。


 使い道としては他人に自慢したり、またされそうになった時堂々といい返してやるくらいだと私は思っているが、そんなもの人それぞれなので、どんな状況かは分からないが、機会があったら使ってやってほしい。


◆トピック

 称唯、という漢字。どう見てもショウイとしか読めないが、これもイショウである。

 意味は天皇に召された、つまり気に入られた官人が「おお」と応答することである。使い道が分からない。


 なお、これをイショウと読むのは譲位と音が似ていたから反転させたとか。諸説はある。

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