会話劇主体の作品での工夫

 会話劇を書き、わかったことは、主人公が使う一人称は大事なことであること。

 どういうことかというと、「自分達」を表現するときに、


1.〔ら〕〔達〕どちらを使っても違和感がない。

「僕」ら「僕」達

「俺」ら「俺」達

「あたし」ら「あたし」達

「あたい」ら「あたい」達

「わい」ら「わい」達


2.〔ら〕よりも〔達〕の方が違和感がない。

「私」達

「おいら」達

「拙者」達

「わらわ」達


3.〔達〕よりも〔ら〕の方が違和感がない。

「うち」ら

「わし」ら

われ」ら


4.使いづらい。もしくは使えない。

ちん


 〔ら〕と〔達〕には、本当に細かいがニュアンスが違い、

 フランク差〔ら〕>〔達〕

 と場面状況の表現についての幅が広がる。

 ゆえに男主人公に関していうならば、一人称は「僕」「俺」を使うのが良い。


 また、前回の会話文の工夫③を細かくみると


〇登場人物4人までなら

例.拙著「シャルロットに呼ばれて」では

①主人公「ジン」②ヒロイン「シャルロット」③修道士モンク「ロン」④エルフ「セーラ」


①→②「シャル」  ①→③「ロン」    ①→④「セーラ」

②→①「ジン様」  ②→③「ロンさん」  ②→④「セーラさん」

③→①「ジン」   ③→②「お嬢」    ③→④「ババア」

④→①「ジンちゃん」④→②「シャルちゃん」④→③「アイツ」


 と12通りの呼び方で、セリフで誰が話をしているかを認識できるようにした。

 5人目「タンヤオ」6人目「ライム」で5×6人=30通り……無理! 地の文を挟もう。

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