第89話はっちーと面会

 今日は仕事を休んで、ショートステイにいるはっちー(母)と面会してきた。父と待ち合わせ、えっちらほっちら、歩いていく。比較的実家から近いので、助かる。

 事務所で面会票に名前を書いて、さっそく面会室へ。はっちー、もう面会室で待っていた。差し入れのヨーグルトなどを職員さんに渡すと、席に座る。面会室では差し入れは食べられないらしい。あとで、楽しく食べてね。

 はっちー、満面の笑みで、「ここ楽しいのよー」という。すんごく楽しそうだ。よき、よき。はっちー、みんなと話をしたり、運動器具で運動したりしているらしい。自宅ではそんなことできないので、よっぽど嬉しいのだろう。

 とにかく、嬉しそうに話すので、こちらも嬉しくなる。父も話すが、はっちー耳が遠い。「えー、なにー、それでー」とはっちーわかってない。父しばらく頑張っていたが、話が通じないので、諦めて、私に会話を任せる。なんで私だと話が通じるのだろう?

 はっちー「歯磨き粉がないのでよろしくねー」だとか「着替えをもってきてねー」とか、ずいぶんとしっかりしたことを言う。

 やっぱり、おおぜいの人と接しているので、脳が活性化しているのだな。本当に施設の皆さん、ありがたいです。

 はっちーの元気な姿にほっとして、面会を終えて帰ってきた。週一回、こうしてまた面会に来ようかな。父も嬉しそうでよかった。なんだかんだ言っても、夫婦なのだな。

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