第14話

目を覚ます。


横に春が寝ていて、うっかりドキッとしてしまった。


いくらあんな酷いことがあった元カノとはいえ、


昔は幼馴染でずっと好きだった相手であった事実は変わらないのだ。


「おはよう、優」


「おはよう、夏」


そして、俺は夏の可愛く眠そうな顔を見て、そっちに切り替えることが出来た。


ーーー


今日は仕事もない。


春ともう一度真剣に話す時なのかも知れない。


「ねぇ・・・優」


そして、夏はこっそり春を起こさないように服まくる。


そこには、


「・・・」


「・・・」


沢山の傷。きっと兄によってされた傷だろう。


別に俺は春に同情する気はないが問題なのは、雪ちゃんだ。

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