四月
バス停の伸びゆく陰に呑み込まれ消えては浮かぶ舞い散る桜
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バス停の伸びゆく陰に呑み込まれ消えては浮かぶ舞い散る桜
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まだ先の話ですが、バス停留所の側にある桜の散る頃になると、夕日を受けた花びらが案内表示板の陰に入って消え失せてしまうことがあります。
そして、その陰からでた花びらは、また夕日を照り返してひらひらと落ちてゆきます。
夕日が沈むにつれて、案内表示板の陰が伸びてゆき、光と影の明暗も強くなっていく。
その間、時折風に吹かれながら花びらはずっと散り続けています。
それから、葉桜になり、毛虫の季節へと移り変わります。
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