冬の日に淡く照る葉はゆれていた 葉擦れの音は風にながれた

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冬の日に淡く照る葉はゆれていた 葉擦れの音は風にながれた


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 階段を上っていると、サラサラともザラザラとも聞こえる音が耳に入りました。


 見下ろすと、まだ背の低い広葉樹が風に揺られていました。


 その天辺にある葉は、角度によって冬の太陽を柔らかく照り返しています。



 帰りにも見下ろしたのですが、葉擦れの音は止み、手を振るように照り返すことはもうありませんでした。


 あの時の葉擦れの音がどうだったのか、それだけがその時の心残りです。



「冬の日に淡く照る葉はゆれている葉擦れの音は風にながれる」



 

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