第9話:シャーベットは渡さない。

「と言うことで、おいくらお支払いしたらシャーベットさんをお譲り願えますかな?」


「なに?今度はお金で解決しようってわけ」


「シャーベットは売り物じゃないよ」

「いくら積まれてもダメだからな」

「それに僕たちにルシファーをお金でどうこうできる立場じゃないから」

「シャーベットの意思を無視してそんなことできるわけないでしょ」


「ではこちらから金額を提示させていただきましょう」

「500万ドルでいかがでしょう〜?」


「500万ドル?」


「500万ドル?・・・って日本円でいくらだよ」

「いくらなのシャーベット?」


「約4億ん〜千万くらいでしょうか?」


「よ、4億?」


「・・・・ふーん・・・で、でも、そんなはした金じゃ話にならないね」


「ですが、このままシャーベットさんを放置しておくわけにはいかない訳が

あるんです」


「その訳ってなによ」


「極秘の情報なので他に漏らしてもらっては困るのですが」

「しかたありませんね、ご理解願うためにお話しますが・・・ここだけの

話ですよ」


「実はシャーベットさんの体内には核爆弾が装備されているんです」


「あ〜やっぱりそうなんだ」


「え?、あたな知ってたんですか?」


「一応ね・・・彼氏だし・・・」


「では、わかりますよね、その核爆弾が何かの間違いでもし暴走したとしたら

都市丸ごと消滅してしまうでしょう」


「だから、なんとか我々が極秘裏に手に入れようとしていたんです」

「この件で一番やっかいなのはシャーベットさんが意思を持っていると言う

ことです。

「これがただの機械ならボタンを誰かが押さない限り心配はないんですが・・・」


「たしかに私の体にそんなものが隠してあることは知っていましたけど」

「どうりで私の身の回りが騒がしい訳ですね。」


「これがどういうことかお分かりになりますか?」

「シャーベットさん意思次第で、どこの国でもターゲットにできると言うことです」

「それも一般のミサイルと違うところです」


「そんなこと言ったって、このままなにも起こらないってこともあるだろ?」


「そうですね、それは確率の問題でしょう」

「永遠に起こらないという保証はないですからね」


「こんなことは言いたくないですが、もしシャーベットさんがここで爆発したら、

我々の完治しない出来事として処理されるでしょう」

「ですが、シャーベットさんさえ、その気になったらどの国へだって飛んで

いけるんです」


「シャーベト・・・そんな能力まであるの?」


「家事に必要ないですから一度も試したことはありませんけど・・・」

「私自身も、まだ私の能力を全部把握しきれてないところがあります」


「お分かりになりましたか?」

「それでもシャーベトさんを渡してもらえないと言うなら、我々にも、

それなりの考えがあります。」


「考えって?」


「それは言えません」


「どっちにしてもあなた方にシャーベットを渡したら、あなた方が

ルシファーを利用しないてって保証はないでしょ?」

「信用できませんから・・・」


「しかたありませんね・・・分かっていただけないようですね」

「問答をしていてもしかたありません、とりあえず私たちは引き上げますが・・・」

「ただ、できるなら、すみやかにここを避難したほうがいいです、とだけ申し上げて

おきましょう」


「え?どういうこと」


「では、ごきげんよう・・・もう2度とお目にかかることはないと思いますから

安心してください」


「さよなら、お嬢さん」


とぅ〜び〜こんて乳。

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