第255話蛸ん壺
今日は花金。ビールが飲めなくなったから、缶チューハイを野菜ジュースで割って飲んだ。
3本飲んだのだが、ほろ酔い。
ママに承諾は貰っている。客の中にはトマトジュースで割る人もいるのだから、マネをしたのだ。
70代のお年寄りが今日は飲んで、卑わいな話しをしていた。
聞き耳を立てるわけではないが、声が大きいので聴こえてくる。
僕は失笑。
若い連中も来て、
「お兄さん、僕の事覚えてます?」
と、言うので覚えているよと答えると喜んでいた。
蛸ん壺は安居酒屋で楽しい。本業は、たこ焼き屋なのだが。
しつこいママのファンからの電話対応を、
「ハヅちゃん、相手したって!」
と言うので、しつこい電話相手を成敗してやった。
酔っ払ったおばあちゃんは、千茶との出会いを楽しみにしているらしく、いつも僕に、
「あの女の子はいつ来るの?」
「多分、年末です」
「ウフフフ」
「何を疑っているんですか?」
「ヒ・ミ・ツ」
千茶は僕の彼女だと、思っているらしい。
僕は妻帯者だが、浮気していると勘違いしている。
クソババアだが、愛嬌があり僕はこのおばあちゃんは大好きだ。
仕事帰りに、そのおばあちゃんと出会い、
「いつ来るの?」
と言うので、野菜ジュースを取りに帰らないといけなかったので、
「直ぐに行きますよ」
と、答えると喜んでいた。
ビールは飲めなくても、十分楽しめた。
明日も行こうかな。
本日の読み切りエッセイ、これまで!
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