遥か、彼方へ

貴方は手を差し伸べてくれました

勇気のない私はその手を

掴むことはできませんでした


貴方は静かに訊きました

僕といくのは嫌なのかい?

そう訊くのはずるいです


私が貴方にどれだけの

思い、信用、信頼を

寄せているのか知っていますか?


貴方は驚き、笑いました

嬉しそうに、楽しそうに

つられて私も笑いました


もう一度、

貴方は手を差し伸べてくれました

貴方となら大丈夫

私はその手を掴みました


闇から光へ

寒いから温かいへ


その変化に驚きましたが

右手と繋がる貴方の存在

それに安心できました


貴方となら大丈夫

私はもう一人じゃない


暗闇から抜け出して

寒さから抜け出して


遥か、彼方へ

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