【ダザイ】クエスト

傾三十牢

第1話 プロローグ

わたしはその男と対峙していた。

かつてわたしが師事し心の中で憧れを抱いていた男とであった。

「まっ……待て!!! その剣を下ろしてくれたら、この世界の半分をくれてやってやっていい!!!」

とかほざいてやがる。

「やれ、やっちまぇ!!!」

と後ろで魔術師と自称吟遊詩人と格闘家とギャンブラーが叫んでいるのが聞こえる。

「ふぅ……」

とため息を1つつくと、振り上げた剣を下ろすとその男に手をさしのべたのであった。





かつて、わたしが尊敬してやまなかった。【芥川龍之介】に……





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