世界を救う萌え萌えキュンッ!

「では、これからこの料理に愛情を注入していこうと思います。ご主人様もご一緒に萌え萌えキュンッ!ってしてください。それじゃあ、行きますよ。せーの、萌え萌えキュンッ!」

 休日のメイド喫茶は大勢の人で賑わっている。私たちは休む暇もなく、料理を運んだり、ダンスをしたりする。それに加えて、ご主人様・お嬢様には常に気を配っていなければいけない。

 正直言って、かなりきつい。いつも自宅に引きこもってばかりだった私は体力に自信がない。でも、出ていく際の彼らの笑顔を見ると、そんなことはすぐに忘れられる。私はここに居ていいんだって思えるから。

「では、これからこの料理に愛情を注入していこうと思います。お嬢様もご一緒に萌え萌えキュンッ!ってしてください。それじゃあ、行きますよ。せーの、萌え萌えキュンッ!」

 私のハートがここにいるみんなを救う。そして、世界を救うんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る