第12話
ピロン
家に帰ってゴロゴロしていると携帯に通知がきた。
なになに...『1-Aグループラインに招待されました』あーね、一ノ瀬さんが招待してくれたのか。参加しとくか。
Kanato:よろしく〜
とりあえずこれだけ送っとけばいいか。
カノン:奏音様参加ありがと!ノートに自己紹介しといてほし〜
様...?予測変換の誤字かな。とりあえず言われたとおりにしとくか。
Kanato:了解!
自己紹介は他の人のやつコピペして変えればいいか。好きなものと趣味は学校でやったやつの流用でいいかな。
「長い事携帯打ち込んでどうしたの?」
「グルラで自己紹介してる」
「えっっっ。ついに私とお母さん以外にラインの交換を...誰と最初に交換したの?」
「一ノ瀬華音さん。たしか姉さんと一緒の年に一ノ瀬さんのお姉さんがいるって言ってたような」
「華音ちゃんか〜。いやまあまだましかな、うん」
姉さんは自己暗示をかけるようにそういった。
「一ノ瀬さんのお姉さんってどんな感じ?」
「ど天然の不思議ちゃん。華音ちゃんみたいなしっかりした感じとはかけ離れてるよ」
同じ遺伝子でも性格って似つかないものなんだなぁ
「そうなんだ。いつか会ってみたいなぁ」
「まぁ〜〜これから社交界にも出るようになるし学校居たらいつかあうんじゃない?」
「え?社交界僕出るの?」
「そりゃ。おばあちゃん言ってたじゃん『中学校までは社交界には出さない』って」
「いやそれは小学校以下では出さないって意味であって中学校からは出すって意味じゃないでしょ」
「学校には出して社交界に出さないのは失礼に当たるじゃん、ってお母さんがおばあちゃんに話してたの聞いたよ?多分出るしかないんじゃないかなぁ」
「えっ...えぇ〜」
めんどくさ!!!
俺お作法とか何も習ってないし指摘されたこともないからわかんないよ????多分家の顔に泥塗るよ?????
「私的には反対なんだけどなぁ〜」
ですよね。礼儀礼節がなってないもんね。
「違う高校の人からもロックされるじゃん。守るのきつくなっちゃう」
「え?そっちの意味?」
「それしかないよ?逆に何があるの?」
「お作法とか礼儀礼節がなってないから家の顔的にどうちゃらこうちゃら〜〜みたいな」
「ないない。男性なんて居るだけで華になるんだからそれでいいの。悪く言えばお飾りだから礼儀とかあんまり見られてないよ」
それ男女平等的に大丈夫ですか?男尊女卑じゃないですか???
「そもそも一条家は結構格式高い家だから大概のパーティーでは何も言われないよ。安心していこ?」
「マジか〜〜〜」
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