おまけ 中華風ファンタジーを書くために読んだ本

 狩野緒 塩かのお しおです。エッセイ本編が終わったのでおまけのコーナーです! 


 中華風ファンタジーを書くにあたって、私が今まで読んだ本を覚えている限り挙げていこうと思います! (書いた後に読んだ本も含む)


 中華風ファンタジーを書きたい人・書いている人の参考になればと思います。最後に一冊だけ現在手に入らなさそうな本を挙げています。大学の機関リポジトリや個人・大学ゼミなどのサイトは紹介していません。


 それではコメントとともに本を挙げていきましょう、著者・編者は敬称略でお送りします。



『古代中国の24時間:秦漢時代の衣食住から性愛まで』 柿沼陽平 著


 秦漢時代について知る入門書としておすすめは何ですかと聞かれたとしたら、この本を挙げると思います。ですから、ここでも一番初めに挙げました。新書なので手に入りやすく、そして内容が分かりやすいと思います。


『道教思想10講』 神塚淑子 著


 これも新書なので手に入りやすいと思います。道教の歴史や内容などが書かれており、道教を知りたいと思った時の入門書としておすすめです。練丹術の話も載っていたはず。


『漢帝国―400年の興亡』 渡邉義浩 著


 こちらも新書です。小説を書いた後に読んだのですが、世界史で昔習った気がする! という話がたくさん載っていました。三国志とか詳しいとするする頭に入ってきそうです。世界史に詳しくない私の頭にはあまり入ってきませんでした、悲しい。


『古代中国の刑罰:髑髏が語るもの』 冨谷至 著


 こちらも新書です。1995年発売なのでその先どうなったのか読みたいという気もしますが、古代中国の刑罰を詳しく知りたい人には良い本だと思います。ちょっと文章が硬めなので読みにくいと感じる人もいるかもしれないです。


『建築知識 2024年7月号』株式会社エクスナレッジ 発行


 ちょいでかめの本屋さんでよく見かける雑誌なので比較的手に入りやすいですね。内容に関しては第6話で話しているとおり、イラストが載っていて分かりやすいです。ちゃんと参考文献も載っているので、もっと深堀して知りたいときにも有用な一冊です。金田一耕助の間取りも面白いです。


『古代中国の日常生活 24の仕事と生活でたどる1日』 荘奕傑 著 小林 朋則 訳


 各職業の人の物語仕立てになっているため、読むには比較的とっつきやすいとおもいます。翻訳されている(元は英語?)ため、どうしても読みにくいところがあったり、どこが物語として描かれたものなのか資料にあることなのか分かりにくいところがあります。


『イラストと史料で見る中国の服飾史入門―古代から近現代まで』 劉永華 著 ; 古田真一, 栗城延江 訳


 イラストがたくさん描いてある服飾史の本です。イラストが載っている服飾史の本(それも秦漢時代が載っているもの)はまだまだ少なめ(体感)なので、貴重だなと思います。時代ごとの服飾についての基本が載っているという感じで、それぞれの時代のページ数は少なめかなと思います。


『中国シンボル・イメージ図典』 王敏・梅本重一 編


 これは植物・動物などの中国でのイメージが挙げられている辞典です。古代中国におけるイメージと同じかは分からないのですが、読んでいてタメになって面白かったです。亀が人前で交尾するので嫌われているのだろうみたいな話が二回くらい出てきた記憶があります。


『中華料理四千年』 譚璐美 著


 中華料理の源流の章に時代ごとの細かい料理の話が載っており、小説を書く上で役に立ちました。中華風ファンタジーだと酒の席や食卓を書きたくなってしまうのですが、どんな料理にするかが悩みの種ですね。豆腐の話も載っています。


『中国の伝統色 故宮の至宝から読み解く色彩の美』 郭 浩 原著 李 健明 原著 黒田 幸宏 翻訳 鷲野 正明 監修


 小説の途中から急に色の名前をちゃんと書くようになったのはこの本を読んだからです。左側のページに綺麗な美術品のイラストが載っており、右側のページにどんな出典でこの色の名前が使われているのかが細かく書かれています。CMYKとRGBも載っているので絵を描く上でも参考になります。もちろん、眺めるだけでも楽しい一冊です。


『中国の色彩 自然と暮らしに溶け込む伝統色』紅糖美学 著 金子典正 訳


 小説を書いてから読んだ本です。発売されたのも比較的最近ですね。『中国の伝統色~』よりも配色デザインに特化している印象です。中国っぽい配色や時代ごとの流行色も書かれており、登場人物の衣服の色を決めるのに有用だと思います。


『中国の美術:見かた・考えかた』 古田 真一,山名 伸生,木島 史雄 編


 美術史の本ですが、古代中国の死生観や青銅器の作り方なども載っています。今まで古代中国を知るために歴史コーナーを調べがちでしたが、美術って当時の価値観を知るうえで大事だよなというのを思い出させてくれた本です。


『図説 民居―イラストで見る中国の伝統住居』 王其鈞 著


 たしか都市開発で民居が減っているという話が書いてあり、無くなっていく民居に思いをはせてしまった一冊です。元の本が出版されたのは二十年ほど前のようなので、その当時よりも更に減っているのかなと悲しくなってしまいます。イラストが細かくて、沢山載っています。現代に近い話を書くならばとても役に立つと思います。


『開館六十周年記念特別展 瑞獣伝来 ―空想動物でめぐる東アジア三千年の旅』 泉屋博古館 


 これは2020年の展覧会の本なので現在手に入らない可能性が高い(webの公式ショップにも無さそうでした)のですが、内容がめちゃめちゃ良いのと泉屋博古館の他の本も参考になると思ったので挙げておきます。ちなみに、この展覧会に行ったわけではなく、別の展覧会が行われている時に泉屋博古館を訪れてミュージアムショップで購入しました。



 読んだ本はだいたいこんな感じです。中華風ファンタジーを書くにあたって役立ちそうな新しい出版物も続々と出ていますね。本当にありがたいことです。


 何か他にもおまけとして書く内容を考えついたら更新しますが、一旦ここでエッセイ『中華風ファンタジー執筆苦労話。』の更新を終了いたします。おまけまで読んでくださりありがとうございました!


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