ほとほと、と。

進藤 進

あまりにも

「ひぃっ・・・」

一瞬だが、俺は引きつった声を出した。


それは。

当然のことだろう。


暗闇の中に。

浮かんだ白い顔。


だが。

よくよく見れば。


美しい。


そう。

生まれて初めて。


美しいと。


呟いてしまうほどに。

俺は思ったのだ。

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