1.17

【2024年(令和6年)1月17日】


私は被災者ではありません。

幸いにも親戚、親しい知り合いにも被災した方はいませんでした。


それでも。


あの日。

あの瞬間。

急いでつけたテレビ越しに見た光景。


決して忘れることは出来ません。


29年。


30代の方はもう記憶のなかにさえないのではないでしょうか?

20代以下なら、関西以外にお住まいなら話に聞くことさえないかもしれません。


能登で大きな地震が起こり、東日本大震災以来の大津波警報が出された時「絶叫」と言われたくらい、公共放送のアナウンサーが強い口調で「逃げること!」と連呼されていました。


それに対して大げさだと、やりすぎだと、聞き苦しいと、そんな声もあったらしいです。


知らないから。


悲劇を。


だから、何故あれほど悲壮に訴えたのかを分からず、ただ眉をひそめるだけ。


それをでも責めることは出来ません。

知らないのは仕方ないのですから。


「あれも実は……」


と、被災者でなくても見聞きして覚えている大人が子どもに伝えることは必要だと、「知らないから」大げさと思ってしまうと解説された、後日のニュースで私は思いを強くしました。


だからこそ、今年も。


阪神・淡路大震災。


伝える責務。

今こそ。

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